見出し画像

一を聞いて十を知る

中国の古典『論語』には、「一を聞いて十を知る」という言葉があります。これは、孔子先生が子貢に対して言った言葉です。

孔子先生が子貢にいわれた。――
「おまえと回(かい)とは、どちらがすぐれていると思うかね」
子貢がこたえていった。――
「私ごときが、回と肩をならべるなど、思いも及ばないことです。回は一をきいて十を知ることができますが、私は一をきいてやっと二を知るにすぎません」
すると孔子先生はいわれた。――
「実際、回には及ばないね。それはおまえのいうとおりだ。おまえのその正直な答はいい」

下村湖人『現代訳論語』

「一を聞いて十を知る」ことは素晴らしいことですが、まずは「一を聞いて一を知る」ことが大切です。先生やコーチの話を逃さずにしっかり聞くことです。実際には、多くの人が一を聞くことができず、0.5や0.8しか聞けていないのではないでしょうか。先生やコーチの話をいつでもしっかりと聞けるように努力しましょう。

次に、先生やコーチの話の意味を考えましょう。なぜ先生やコーチがその話をされたのでしょうか。何を伝えたいのかを考えて、自分で理解することが「一を聞いて一を知る」ことになります。これはとても素晴らしいことです。「一を聞いて一を知る」ことができたならば、あなたはアスリートとしてさらに成長することができるでしょう。

さらに、先生やコーチの話をより深く掘り下げていきましょう。そうすれば、新たな発見があるかもしれません。そして、先生やコーチの本当に伝えたいことも理解できるようになるでしょう。こうして、「一を聞いて二を知る」からさらに深く「一を聞いて十を知る」ことができるようになるでしょう。

トップアスリートたちは、素晴らしい技術を身につけていますが、彼らも皆、人の話をよく聞き、よく見て、自分で意味を考えて成長してきました。

あなたもまずは人の話をよく聞くことから始めましょう。よく聞き、よく見て、よく考えることがトップアスリートへの第一歩です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?