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24歳、鬱病になる。ー㉓自転車操業

私24歳にして、今年2023年の1月に鬱病と診断を受けました。

鬱病になった私に起きたことや、そこから立ち直れるにようになるまでの姿を、自分なりに整理して、書き起こしてみたいと思います。

自分のために、そして同じような境遇の人の何かの一助になればよいなと思っております。


前回の記事では、上司から納得のいかない指摘を受けて不信感を募らせたことについて書きました。今回は、そんななか私がどのような塾講師生活を送るようになっていたかについて書き記していきたいと思います。

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新しいクラスを受け持つようになり、加えて繁忙期ということもあり、私の仕事のスタイルは以前よりもタイトになってきました。そこで、当時の私の生活をここで整理しておきたいと思います。

塾講師というのは夜型の仕事です。なので出勤は13時半と、一般の会社員よりもかなり遅めの時間になっています。つまりその分、午前中にはゆとりがあるのですが、私には朝起きてから出勤するまでゆったりする時間はありませんでした。

まず起床時間は、8時です。そして起きてすぐに、社用パソコンと向かい合います。メールのチェックをした後、その日行う授業資料の整理を行い、授業のリハーサルを実際に立って声を出して1~2時間行います。

その一連の作業が終わると、一旦風呂に入って身だしなみを整え、朝食兼昼食をとります。その後は再びパソコンに向き合い、翌日以降の授業資料の準備にとりかかります。

そうこうしていると、出勤時間が近づいてきます。出勤する校舎は曜日によって違いますが、基本的には12時~12時半には家を出ていました。そして自転車で直接校舎へ向かうか、遠い校舎の場合は自転車で30分かけて駅へと行き、電車で校舎へと向かっていました

校舎に着くと、振られた業務を行いつつ、合間を見つけて授業資料の制作を行います。そして17~18時になると、22時まで授業となります。

授業後は、授業映像の保存とオンライン受講のためのアップロードを行います。これが割と時間がかかり、基本的には1時間かかります。終礼は22時半ですが、23時まで校舎に残るのが常でした。といっても30分ほどの(サービス)残業で退勤できるので、大して不満を持っていたわけではありません。

退勤後は、再び電車⇒自転車の道のりで帰宅。帰宅後は晩御飯を食べた後、すぐに横になりたい気持ちを押さえて、明日の授業資料の確認と修正、そして翌々日以降の授業資料の整理を行います。そうこうしていると、結局床に就けるのは25~26時でした。

このように、出勤中でも出勤外でもほとんど1日中授業のことを考えて生活していました。こんなに授業準備に時間を掛けているから、今後の見通し的には余裕のあるように思われるかもしれません。しかし、実情はそうでもありません。新しい授業を受け持ったことやテスト週間専用授業が重なったことで、1日の授業で準備することが多くなっており、じりじりとこれまでためていた授業準備のストックが消耗していたのです。なので、いくら授業準備に時間を費やしても消耗する方が早く、どんどんと自転車操業状態になっていました。

こんな状態ではいつか破綻する、と心の中では危機感を抱いてはいました。それを打開するためには、とにかく身体にムチを打って、パソコンに向かい合い続けるしかありませんでした。


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