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研究倫理

 この記事は「科学という学問の性質」の続編です。前回は科学という学問の性質について深めていきました。そのなかで科学は多くの人に影響を与えるためのルールが存在することを書きました。今回はそのルール、大抵は研究倫理というのですがについて書いていこうと思います。今回は千葉大学のPeter先生及び野村純先生の授業を参考に自分なりに再構成して書いています。

 科学研究は社会の発展の中で重要な役割を果たしていることはご存知であると思います。そのため社会は科学を信頼します。新しい実用的な知見が見つかれば技術も発展し社会がより良くなるからです。そのため科学研究で不正をすることはこの信頼に背くことになり厳しく罰せられます。以前書いたように科学には効率性があることを書きました。この効率性を守るためにも公正であることが重要なのです。
 科学者がこの信頼を守るにはどうすればいいのか。それはルールを守ることです。またこのルールを知ることによって研究不正を未然に防ぐことができます。そのため一人ひとりが熟知する必要があるのです。
 先程挙げた研究不正には何があるのでしょうか。まずは特定不正行為。捏造、改ざん、盗用の3つです。名前を聞けば大体の人がご存知であると思います。
捏造は存在しないデータ、研究結果などを作成すること。
改ざんは研究資料や機器、過程を変更する操作を行いデータ、研究活動によって得られた結果などを申請でないものに加工すること。
盗用は他の研究者のアイデア、分析・解析方法、データ、研究結果、論文を研究者の了解や適切な表示なく流用すること
です。

https://www.jsps.go.jp/j-kousei/data/2015_3.pdf

https://www.amed.go.jp/content/000033945.pdf

この上の2つのURLに研究倫理の事がまとまっているのでこちらをご参照ください。
一方でこれらの研究倫理を守るために実験ノートを書きます。実験の過程、結果、気になる箇所など毎回実験後に書くによって実験時の状態を容易に想像することができ実験が正しく行われたかの検証がしやすくなります。無意識でも不正は起こり得ることであるので科学者は皆研究ノートを作るのです。

前回の記事の補足的な記事でありますがとても重要な内容ですので他の記事などを並行して利用し頭に叩きこむことが重要です。

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