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バイク屋と“自己一致“


今日はうちの夫が経営する
バイクショップのお話です。

義父母がコツコツと営んできて
創業から40年以上。
わたし達夫婦は14年前ごろから
店に入るようになりました。


価格競争の時代


お店に入ったばかりの頃は、
ちょうど
“なんでもネット検索して購入する“
そういう時代になってきたところでした。

“価格が安い順“に
一発で並び替えることができます。

「同じ新車を買うなら、安く買いたい」
誰しもそうだと思います。
まず“最安値“に目がいくのは当然のことです。

すると、それまででは考えられないような
値引きをするお店が現れました。
そのことで近隣のお店が困惑するという事態。
(どの業界にもそういう存在の店はあると思いますが)

近隣の相場も下がってきて
うちのお店も、ある程度は
値下げをせざるを得ない状況となりました。

ただ、完全に値段を合わせるとか、
さらに安くして対抗するということは、
敢えてしませんでした。


お店の特色について認識すること

少なからず影響は受け
「あっちのお店ではいくらだった」
と価格で比べられることもあり、
かといって、
張り合って値下げするのも
なんだか違う…

どう対応したものかと
少し迷っていた時期でもあったと思います。

そんなある時、
雑誌の店舗情報に載せる文章を
義母と一緒に考えていたとき、
『義母がお店のことをどう捉えているか』
がハッキリしました。

「買う時だけじゃなくて、
アフターサービスでの付き合いを大切にしている。
困ったことや分からないことがあったら、
その人の目線で親切丁寧に対応している」
と話してくれたのです。

そしてそれを、
やっていないお店もあるんだと言うことを
お客さんの口から聞くこともありました。

長年そうしてきた義父母にとっては
もはや当たり前のことすぎて、
敢えて言葉にすることはなかったのかもしれません。

わたしはその時に初めて
『このお店の特色はそこなんだ!』
と知りました。

なにせバイクを買ったことがなかったので…


どんなお店なのかを明確に伝える


わたしはそこから、
お店のHPを新たに作り直す際に

・義父母や夫がどんな思いで
 お客さんと接しているのか
・何をモットーに日々営業しているか
・客観的に見てこのお店はどんな特徴があるのか

そんなことがなるべく分かりやすいようにと
意識して作っていきました。

事実のみを書くこと

HPやブログには、ついカッコいい謳い文句を
書きたくなるものですが
事実を超えたことを書いてしまうと
話が違うじゃないか、ということになり
信頼は損なわれると思いました。

なので事実だけを書くように注意しました。
事実が変わることがあれば書き直しましたし、
“書いてあるからには実行する“ことも大切に…

とにかくやっていることや思いを言語化する
ただそれだけのことをしました。

自分たちにしっくり来るやり方を

あの時、価格競争だけに囚われて
自分たちの持ち味を見つめていなかったら、
きっと仕事の充実感は得られなかったと思います。

自分たちの持ち味をしっかりと認識して
それを強化していくと、
「少し高くてもこの店で買う」
とおっしゃって下さるお客さまが現れてくれました。

それがまた自分たちの喜びに繋がって…

今では、スタッフも増えて
お陰様でとても忙しい日々を送っています。


自己一致ということ


他のお店のマネをしようとしたり
自分たちに無いものを無理して得ようとしても
きっとしんどいだけだったし、
お客さんにも無理が伝わってしまうのではないかと
そんな風に思います。

自分たちが何に価値を置いているのか。
自分たちが得意なことや持ち味はなんなのか。
自分たちは、どうしていきたいのか。

ただそれだけを意識してやっていくだけ。

NLPで“自己一致“という言葉を学んだことで、
うちのお店は、
自己一致した経営ができていたんだな。
と認識できました。

そしてこれからも、
時代の流れや環境の変化など
いろんなことがあると思うけど、
その都度見直してやっていけたらいいなと
思うのでした。


それでは失礼いたします。





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