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初めて耳にする人必見!!!!作業療法士とは?

おはようございます
こんにちは こんばんわ
見た目野比のび太系OT じゅんじゅんです(笑)

今日は、僕の職業の作業療法士という仕事について説明をしていきたいと思います。
⚠️一般的に定義されていることに加えて、自分なりの解釈を加えてます。

その前に.....
患者様に、リハビリで携わってる職種について説明します。


リハビリの対象は?どんな職種があるの?

主に 心臓の病気(心不全) 肺の病気(肺炎) 脳の病気(くも膜下出血)
骨折 がん 難病疾患など、さまざまな方を担当しています。
入院している患者様に、できていた生活が再びできるように
リハビリを行なっていきます。

患者様の生活復帰に向けて、リハビリを提供する職種は3つです。

理学療法士(Physical therapy)
言語聴覚士(Speech Language Hearing Therapist)
作業療法士(occupational therapist)

3つの職種がそれぞれの役割を担い共同し、リハビリを提供していきます。
理学療法士から順番に説明をしていきますね。

理学療法士とは
平行棒で歩いてる感じなのかな?とイメージはつきやすいと思います。
起きれなくなった、立つことができなくなった、歩けなくなったりと
普段から当たり前にやっていた動作を再びできるように
関節や筋肉、神経をみて、リハビリをすることが理学療法士の役割です。

言語聴覚士さんとは
脳の病気の影響で言葉が出なくなる(失語症)、
食べたものを飲み込むことが難しくなった(嚥下障害)方に対して、
リハビリをすることが言語聴覚士としての役割です。

作業療法士は、言葉からもどういうことをするのか?となるのですが、
本題を説明していきます。

作業療法士とはなんぞや?

作業療法士の役柄を日本作業療法士協会では以下のように定義しています。


作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す。
(引用 日本作業療法士協会 作業療法の定義)

学生の時に、授業で初めて聞いた時
????ってなりました。

「作業ってなんや?
作業に焦点を当てるってなに?
手とかじゃなくて生活を見る仕事なの?
え、分からん」となってました。

長期実習を受けていても
理学療法士と作業療法士の区別がよくわからんなー?って学生時代の僕はそう思っていました。

そんなわけで作業療法士となり作業療法士の先輩や人生の大先輩である患者様との関わりをしてきて3年が過ぎようとしています。

臨床で作業療法士ってこういう存在じゃないかな?とあくまで僕が患者様と関わった中で思ったエピソードがあるので説明しますね。

作業療法士ってこういう仕事だと思った出会い

今までのエピソードで大きく思ったことがありますのでしょうかいしますね

脳に出血を起こした方を担当しました。
身体に麻痺はなかったのですが、少し体はふらつく程度。脳のご病気によって、相手の言っていることはわかっているのですが、自分の考えを相手にうまく伝えることができないという失語症がありました。

自分が思っていることがうまく伝えられない....
なんで自分が病院で入院しているのかわからない状態で、勝手に動くと危ないから、センサーマット(踏むとナースコールがなり、看護師が駆けつける)などを設置しており、入院生活にストレスを感じていそうでした。
その時も身体の状態などを評価しようとしても拒否をされてしまい、リハビリも受け入れませんでした。

そんなある日の午後.....
ご家族さんが来院されており、促しでリハビリに参加してくれました。
僕が当時したことは、入院生活が続いてしまうとどうしても外の空気を吸うことができなくなります。
なので、散歩を一緒に行きましょうか?と提案して、気分転換やその人を知るために散歩という活動を行いました。

外の空気を吸うと患者様のだんだん表情が穏やかになったんですね。
一緒にいた家族さんから、「この人はね、仕事してて(確か飲食店)、従業員の子供さんを抱っこしたりすることが好きだったんですよ」と初めてその人を知ることができた。「昔にね、友達に誘われてグランドゴルフをしていて、それも毎日日課として行っていたんですよ。」と家族さんから聞き、2つの話をうんうんと患者様本人も頷いていたんですね。

その時、野比のび太系OT閃いたんですよね。


病気になって、病棟で制限をかけられて何をするのもいや、ストレスがかかっている。

本人の好きな活動(作業)やったらいいんじゃないかと.....
定義にもあったのですが、作業は人々にとって目的や価値を持つ生活行為を示すと。
患者様に持っていた生活行為 ゴルフをやってみたらいいんかな?と思ったんですね。

リハビリを拒否していた患者様が進んでゴルフ活動は行ってくれたんですよね。
患者様から
「先生これ楽しいわ。」
チップが入らなかったら、「めっちゃ悔しい〜」と心の底から楽しんでる発言が出てきました。
そこから、本人どんどん意欲的になり、リハビリも参加したんですね。歩行も安定してきて、家族からもセンサーマットがどうにかならないかと言われました。野比のび太OTはしっかり移動面やバランスなどの評価を患者様に受けてもらい、大丈夫と確信したため、看護師さんにお願いをしました。
センサーマットは解除になり、自由にトイレへと行けるようになりました。
この人が行った活動を提供して、こんなに変われるんだ!!
作業療法ってこういうことなのか?とそう感じました。

他にもエピソードとして、
歩くのも難しく、手に力が入らなくなった患者様がいました。
家族と携帯を使ってLINEでやりとりがしたい、右手で字が描けるようになりたいとニーズを訴える患者様がいました。

正直、ドラえもん〜と藁にもすがるように叫びたくなりますが、ドラえもんなんかいません。

野比のび太OT、四次元ポケットには頼らずに、自助具を作ったんですよ。
タッチペンを改良して、ペンホルダーを作りました。
写真はないですが、Googleで自助具 ペンホルダーと検索するとでてきます。

すると肩に力が入ってしまってはいますが、タッチペンでスマートフォンを操作できるようになったんですね。LINEを打てたんです!!!
そのときの笑顔は忘れられません。(ただ、疲れたとは言われましたが)

僕が思う作業療法とは

定義では

作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す。 と書いてました。

この2人の患者さんから僕は学んだのは
まず、その人についてを知って
健康と幸福を促進するために、
その人が大切にしていた価値のある生活行為を再びできるようにリハビリを行うってことなんじゃないかなと思いました。

筋力トレーニングや関節を伸ばすことももちろん大切だと思います。

トイレにひとりで行きたい。
字を書けるようになりたい。
自分の好きな服を着替えるようになりたい
何よりその人が大事にしていたことをもう一度....できる。
「患者様と話をしていき、第二のの人生を歩むことができるようにに携わっていく」ことだと思います。

大学のある授業で聞いた話です。
できないことは英語でimpossibleと書きます。
そこにセラピストが関わり、再びできるように
impossible→ I’m possibleに変えていけることがセラピストの役割だと。
これを今思い返すとまさにその通りだなと思いました。

作業療法士は心身共にみて、生活を創っていき、患者様と共に成功体験を積んでいく役割にあるのが、作業療法ではないかと今の僕は考えています。

作業療法士でも十人十色、考え方は様々と思いますが......少なくとも日常生活が送れるようにチームで支援してやっていき、生活面を考えて行っていくことが作業療法士としての使命だと今の僕は考えています。

長くなりましたが.....今日はこんな感じで

少しでも作業療法士の仕事が皆様に伝わったら幸いです😊

ありがとうございましたー👍🏻

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