企業コンサルタントをしておりますと、経営者から様々な質問をいただきますが、面接の人選方法はとくに訊かれます。私が常にお答えしているのは「意見を参考に事実を聞け！」です。

人選方法の前に、「意見」と「考え」の違いを説明しましょう。
意見とは、多くの人に共感を得られるであろう、ちょっと、いいかっこを
つけたくてデコレートされたもの。考えとは私見のこと。本音です。本音をベースに建前で覆ったものが意見ですね。

面接で、本音に近いことは言っても、本音をズバリと言う人、いないですよ。意見を求めても、それが本当に思っていることかなど分かりません。しかしですね、普段の行動を聞くと、「あ、この人は、事実に基づいた意見を持っているな」と分かります。先に意見を述べてもらった上で、普段の行動を訊くと、ズレてることもよく分かります。前者は採用、後者だと不採用です。

面接において経営者や人事は様々な質問をしますよね。私は、こう質問をしています。

①「働き方として、あなたがもっとも大事だと思うことはどのようなことですか。それについて実際に行動していることを話してください」

②「あなたが感銘を受けた書籍もしくは人（歴史上の人物を含む）は何ですか。それにより、あなたが実際に行動や思考の持ち方として活かし、行動していることはどのようなことですか。結果、人生がいかに変化したかを教えてください」

③「ご家族やご友人から、あなたがよく言われる、ポジティブな言葉とネガティブな言葉はどのようなものですか」

会社の価値やミッションを達成させるための質問や、なぜこの会社を選んだかなどの質問もしますが、上記3つの質問をすると、その人の哲学、生き方、行動の仕方がわかります。

①の質問は、仕事に対する普段の思考と行動が分かります。
②の質問は、生き方の哲学が分かります。
③の質問からは、普段のその人が分かります。一事は万事。人の行動というのは、仕事だから、私生活だから、そういうのはないのです。ダラダラ仕事をしている人の私生活はダラダラしています。それを知るには、身近な人の言葉を訊くのが一番参考になります。

面接に来るときの格好は、あまり参考になりません。良い服を着てくるからです。靴と鞄と髪型は見た方がいいですね。タバコを吸う人、体重オーバーの人は最初から圏外です。

プライベートから仕事に至るまでの人選は、意見を参考に事実を聞け！
以上です。

昨夜、餃子を焼きました。自分、餃子焼きの天才だと思っています。ビールをきらしていたのがミスでした。

山下純子

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