何故生きる希望を持ち続けているのか? ーそれはこの地に生まれてくることそのものが奇跡であるとわかったから!


・生きる希望を持ち続けているのは何故?

 私は、今まで生きてきた中では数えきれないほど自己嫌悪になったり、あるいは悩み過ぎてユートピアに行きたくなったこともあります。けれど、不思議なことに、何故か生きる希望までは失わなかったのです。子供の頃から今までずっとです。

 死ぬとは、何もなくなること。それがずっと続く。そのことに恐怖を感じていたということもありますが、それよりももっともっと強く感じていたことがあります。それは私自身が人として生まれてきたことの意味を。そして今この地に立っていることの奇跡を。だからこそ、どんなに自傷行為をしようが、絶対に超えてはならない壁を超えることはありませんでした。神様がどうとか、バチが当たるよ、等というよりも私の精神自体が抑制していたのだと思うのです。 

 では、何故そのような精神がいつも働いているのでしょうか?


・ヒトとして生まれてくること自体が実は奇跡であることを知る。

 皆さんは人間として生きていることを当たり前と感じていることでしょう。私自身もそうです。だからこそ、毎日毎日を過ごしていても、有難さまでは感じにくいのかな、と。勿論素敵な異性と出会えたり、社会的に大成功したりすると、有難い!とか幸せ!と誰もが感じることでしょう。

 けれど、そういったことはなく、毎日淡々と過ごしていると、そのような感動や幸福感も感じにくいですよね。でも実は、今こうして過ごしていることそれ自体が実は奇跡なのです。なかなか気づきにくいのですけれどもね。


 ところで皆さんは、私達がヒトとして生まれてくる確率がどれぐらいであると思いますか?100分の1?1000分の1?それとも10000分の1でしょうか?いえ、それらよりももっと低いです。

 実は、私達が人間として生まれてくる確率は、1等の宝くじが当たるよりも遥かに少ないのです。ちなみにジャンボ宝くじ1等の当選確率は1000万の1です。それと比較して私達がヒトとして生まれてくる可能性はどうでしょうか、なんとこの1等宝くじを100万回連続当て続けるのと同じぐらいの確率なのだそうです!

 1等宝くじをたった1回当てることさえ夢物語のようなのに、ましてこれを100万回も連続で当てることは、想像できるでしょうか?気が遠くなってしまいそうですが、まさにそれぐらい、信じられないほどの奇跡なのです、人間としてこの地に生きていることが。


・生きているからこそ、この地に立っていられるし、また何度でもやり直せる!

 わが国の自殺率は依然として高く、また幸福感や仕事への満足度も諸外国に比べて低い傾向にあり、どちらかといいますと閉塞感が漂っているように感じます。最近はコロナの影響もあり、より一層ピリピリしていて、我慢しなければならないので、私達のストレスも高い傾向にあるかと思います。

 そんな中で、時に死にたい!と感じることもあるかもしれません。私もまた、それほど希死念慮は持ったことはありませんが、それでも、生きたいという希望は持ちつつも、未来に対して希望を持てず、私の知らない世界(向こう側の世界)を想像したり、考えたりしてしまうこともあります。


 けれども、たとえ毎日が悩みだらけであっても、まず自分がこの地に生きてるということを感じるのです。他の人がどう感じるのであれ、自分自身はこの地に生きている!そう強く感じるのです。だからこそ、どんなときでもこの地に立っていられるのです。

 そして、生きているからこそ、自分自身の生を実感しているからこそ、どんなときでも生きよう!とする強い意志が湧いてくるのです。この生きる希望は、すごく重要です。これを忘れずにいると、どんなときでも、この生きる為の手綱を手放さずにずっと掴み続けていられるのですから。

 さらに大事なこと。生きているからこそ、たとえ途中で躓いても、バランス崩してひっくり返っても、何度でも立ち上がれるのです。よく死んでも~や、命を懸けてでも~などという言葉も聞きます。けれども、私達の命に勝るものはありません、たとえ無限大のお金を積んでも、代えることは無理です!命とは、お金という尺度で決して測れるものではありません。何故ならその命が絶対的な存在だからです。


・毎日不満や不平を言い続けるよりも、与えられた生命や環境をきちんと受け入れ、前向きに生きていこう!

 私達は恵まれていない、貧乏だ、不幸だ、希望が持てないなんて不満を持ち続け、それを時々、多い時では毎日言っていることもあるでしょう。確かに、日々の仕事が辛い上、今はコロナでこんな状況!とても希望なんか持てない!なんて思うかもしれません。

 また、わが国は閉塞感でいっぱいで生きづらい国だとも言われています。一度レールから外れると、やり直しは効かない、極端な場合には死ぬしかない、と考えることもあるでしょう。


 けれど、客観的に考えると日本はすごく恵まれている国です。美味しい食べ物に恵まれていて、物にも溢れていて、そのほか優れたところもいっぱいあります。やろう!と思えば環境に恵まれているので出来ることはたくさんあります!

 このnoteやブログだってそうです。インターネットに好きなときにつなげるのもまた恵まれています。諸外国で貧しいところでは、井戸の水を汲みに行かなければならなかったり、食べ物も衛生上でも恵まれていなかったりもします。そのような大変な国でも、そこで生き生きとしている人たちを見て、何故私達は自分自身を不幸せな人間である、と思わなければならないのでしょうか。


 閉塞感を感じるよりも、今この地で生きていることを受け入れ、その与えられた環境の中で何が出来るのか、何をしてより良い毎日を生きていくのか、そうやって前向きに生きていくことが大事なのだと思います。私達は恵まれているのです。


・You are Very Lucky!

 私は学生の頃短期でホームステイをしていたことがあるのですが、当時の私は今以上に日本社会への不満が多くて、ステイ先でもよく愚痴っていたのでしょうか。そのときにホストマザーに言われたこと。「You are very lucky!」(あなたは大変幸運なのよ!)

  外国でも、私達と同じように貧困で苦しんでいたり、シングルマザーになって苦労して生活を支えている人達もたくさんいます。けれど、彼らは不平ばかり言わず、きちんと目の前のやるべき仕事をこなし、家庭を支えています。テレビでも、やっぱりそのような人達のことは取り上げられていて、それを見たマザーが私に向かって言ったのです。あなたは大変恵まれているのよ、と。

 今も、そのことを思い出し、気持ちを改めたりもしています。

 そう、私達はラッキーなのだ、と。今この地で生きているのは当たり前なんかではなく奇跡なのだと。だからこそ、この与えられた生を大事にして、これからもまた生きていこうと思うのです!たとえ絶望を感じても、生きる希望だけは失わずに!どんなに自分は無価値だと感じていても、この地に生きているということは、私達はこの国で人として生きていることそれだけで選ばれた存在なのだと強く感じるのです。とても難しいかもしれませんが、強く希望を持ち、門を叩き続ければ、必ず誰かがその扉を開けてくれます。

 だからこそ、明日を信じてこれからも生きていきましょう!





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