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荷造りで白目剥く

【白目剥くの意】驚きや疲労などの状況を表すスラング


明日から久しぶりに海外に行く。

行き先はシンガポール🇸🇬
幼稚園〜大学まで教育機関を視察するのだ。

仕事とは言え、楽しみだ。
しかもシンガポールは初めてだし。

コロナ禍以前は毎年最低1〜2回は国外逃亡(言い方…w)していた。
それが2019年のロサンゼルスを最後に、もうかれこれ4年も日本から出ていない。

ぬぉ〜!我慢ならん!

今年は何がなんでも絶対に海外に行きたい!
しかもコロナ中に超贅沢三昧して金欠だから、できる限りお金を掛けずに(笑)

と、思っていら有難いことにお仕事で行けることになった。

シンガポールの先端教育を視察する視察団のメンバーに選ばれたのだ。

視察に行けるのは、東京都の私立学校の全教員(何人いるか知らんけど…)から10名で、書類審査がある。

シンガポール視察をどう自分の学校の教育に落とし込むのか、レポートを書くのだ。

で、私はこのレポートの類い(履歴書等も含む)を書くことが残念ながら全然好きではないんだけど、何故か得意みたいなのだ。
(子供の頃は嫌々書いた読書感想文で何度も賞をもらったし、私が赤を入れた履歴書は絶対に落とされないので、学生から「履歴書の神様」と呼ばれたりしているw)

ちっ面倒くせーなー、とか思いながら書いたレポートだったけれど、無事選ばれて視察団の一員となった。


その視察団の「結団式」というのに、先日参加した。 

毎日のこの暑さだ。
当然、その日も炎天下。
私は素足にサンダル履き、リゾート風味のストンとした白いワンピース、髪は金のインナーカラー、ネイルはキラキラ、イヤーカフを沢山付けて参加した。

学校でも夏はいつもこんな服装が多いので、私としては通常モードだ。

ただ私はその時、暑さですっかり忘れていた。
世の中にはTPOというものがあることを。

最初からドレスコードがあるとか、冠婚葬祭であれば暑さで脳みそが溶け出していても、その場に適した服装で参加したと思う。

でも、「社会人として言われなくても空気読めや…」的な場合は、ボンヤリしてるとうっかり読み損ねるよね笑

私がリゾートに遊びに行くような格好で行ったその先にいた面々は、全員ビシッと男性はスーツ、女性もちゃんとジャケットを着ていた。

脳みそが全部溶けちゃっていた私は、自分の若干(?)浮いた出立ちを全く気にすることなく着席し、結団式がはじまる。

旅程を見ると8日間、視察がびっしりと入っている。
しかも昼食と夕食も場所・時間が決められている。

no free time…

おぅ。
団体行動無理ゲーの私には中々厳しめなスケジュール。
一抹の不安がよぎる。

そして、今回の視察団をアテンドを担当する東大の教授が嬉しそうに…
「みなさん、今回なんと!!シンガポール大学の授業を受けていただけることになりました!そして学生さん達とグループディスカッションもできるんです!」と仰った。


え、

あのシンガポール大学?

世界の大学ランキング8位の?
(東京大学は28位、京大は40位台)

え、英語で?

ワタシ、ソンナカシコイヒトタチトディスカッショントカムリ…デス。
と、心の中で激しく主張したが、伝わるはずもない。

これからの世界を引っ張っていく若き精鋭達と、私のようなアホなおばちゃんがまともにディスカッションできるか、非常に不安だ。

むむむ…


そう思いつつも、出されたお弁当が今半の牛すき焼き弁当だったので不安そっちのけで、元気にモリモリ食べる。


お弁当を食べていたら、まぁ何とかなるか!という気分になってきた。

参加者同士の自己紹介は、みなさん教育への想いを熱く語っていてとっても感銘を受けたのだけど、肝心の自分は何も考えずに来てしまったので、「視察期間中に誕生日を迎えます」とか本当にどうでもいい頭の悪い自己紹介をした…。

そして、最後に驚愕の事実を知る。

視察先への敬意を表すため、視察中の服装はスーツorジャケット着用だというのだ。(男性はネクタイ)

赤道に近い国でスーツ…。
しかも8日間。

うそ…。

え、そういうもんなの?
熱帯雨林気候でも、スーツやジャケット着るの⁈
日本だって年に2回くらいしか着ない生活してるのに。

なかなかのショックを受ける。

しかも、ホテルのクリーニングはアテにならないって言うし何着持っていけばよいのだ…。

視察が終われば着替えて夕食などに行くだろうし、ドレスコード有りのレストランに行く日もあるみたいだし、ホテルにナイトウエアはないみたいだし、汗かくだろうから下着類も多めに持っていかないとだし、、

Oh…荷物。
遠い目どころか白目になりそうだ。


本当にスーツかジャケットが必要なん?

綺麗目の服装なら大丈夫なんじゃなかろうかね…なんて思っていたら、私に向かって団長が「スーツかジャケットですからね」と優しく且つ圧強めに仰った。

…はい。
満面の笑顔で返事をした次第である。
(結団式にふざけた服装で来てしまいスンマセン)

そんなこんなで、前日になってもスーツケースを前に、ちょいちょい白目になりながらあーでもないこーでもないしている。

オイオイ…荷物より大事なことがあるだろうに大丈夫かい?ともう1人の自分からツッコミが入る。
・シンガポール大学ではちゃんとやれるのか?
・報告書を4000字以上書かないといけないよ。
・帰国後の授業は大丈夫?
・問題ある学生数名いるけど、対応どうする?
などなど…。


うん。
そうね。
とりあえず…


知らん!!


今は納得する荷造りをして、気分良く出発したいんじゃ!!
何を持っていくかで、QOJ(クオリティ・オブ・ジャーニー)が大きく変わるんじゃい!
後のことは、その時に考える!

私の荷造りはもう少し掛かりそうである(笑)
待ってろマーライオン!

※note書いてないで準備しろ










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