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世界のリーダーも訪れた平和記念公園

イスラエル絡みのニュースを見ていると、どこかで見た情景だなーと、思いました。。。それは、今年の夏に実際に見た広島の原爆資料館内の写真たちです。

G7のリーダーたちも広島を訪れ、世界中に報道されたと思うので、それまで日本に興味がなかった人も、日本に原爆が落とされたことを知らなかった人も、平和記念公園や原爆ドームの存在を認識してくれたことでしょう。


広島にある原爆ドームは、原爆記念館から見ると、トンネル状の形の慰霊碑の上側に見えます。でも、記念館から慰霊碑へと歩いていくと、だんだんと原爆ドームがそのトンネルの形の中に収まって見えるように設計されているそうです。なので慰霊碑の前に立つと、被爆者の方々の名簿が納められている石碑と、原爆ドームとが同時に拝めるのです。


この写真では、アーチの右奥に原爆ドームが見えるけれど、
正面から見るときっちり真正面に来るように設計されている


これには、設計者、丹下健三氏の原爆ドームと平和に対する強い思いがあるそうです。

「原爆の恐ろしさ、残虐さ、非人間性、そうしたことを永久に忘れないために、もう二度と人類が原爆を使用しないために、このドームはシンボルとして残すべきだ」

「丹下健三 一本の鉛筆から」

平和記念公園を訪れた人に、平和の大切さを伝えたい、という気持ちが込められているのです。

この理由を聞いた時は、丹下健三氏をはじめ、自分の信念を大きな建造物という形に作り上げる能力がある方達を心から尊敬した瞬間でした。


また丹下健三氏は、

平和は訪れて来るものではなく、闘いとらなければならないものである。
平和は自然からも神からも与えられるものではなく、人々が実践的に創り出してゆくものである。

と語っておられます。


わたしが平和記念公園を訪れた日は、8月の暑さの厳しい時間帯でしたが、ここに来たからにはしっかり学びたいと思い、現地のボランティアガイドさんに案内をお願いして、1時間ほど歩きました。やはりガイドブックを見ながら歩くより、ちゃんと情熱を持って、広島のこと、戦争や平和のことを伝いたい人から直接話を聞く方が、記憶に残るし、心に響くものです。

2023年平和記念式典の準備が行われていました


原爆資料館には、本当にいつもの日常を送っていた方達の、一瞬にして変わってしまった姿や生活の様子がいくつも展示されていました。

もう何十年も前の話です。

また繰り返すのでしょうか。


理由はなんであれ、攻める人達にも、被害を受ける側の人達にも家族がいることでしょう。友達、恋人、同僚、近所の人、名前も知らないけど顔を知っている人も… 。人は、人との間でしか生きられないもの。

平和記念公園で、最も印象に残ったもの・・・この鐘です。

平和記念公園に「自己を知れ」と書かれていることの意味とは?

【 自己を知れ 】と書いてあり、鏡があるのです。

鏡で己の姿を見れば、相手を責めたりできないはず。だって、自分だって完璧ではないから。相手に見える「非」は、自分にだってあるはず。だから、争いはやめよう。

そうわたしは理解しました。

案内をしてくださったガイドさんに、わたしの解釈を話したら、
「あーまあそんな感じかもね。でもこれは意味が深すぎて、今日は時間がなくて説明できないよ」なんて話を逸らされましたが・・・。

平和への第一歩は、自分を知ることから。

そして、丹下氏の言葉。
「平和は自然からも神からも与えられるものではなく、人々が実践的に創り出してゆくものである。」


一日も早く落ち着きますように。


そして自分の周りも平和であるか、今一度、見直したいと思います☆

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