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写真を趣味にしていると、自分が撮った過去の写真を見返す機会は多くなりますが、今年の前半は特に撮り歩くという行動に大きな制限が生じたこともあり、過去のライブラリを振り返ることが多かったように思います。 自分の場合はRAW現像が独立してひとつの趣味になってしまっていて、一度現像し終わった写真の新たなRAW現像の可能性(大げさ)を探る遊びに興じたりしているとやはり、以前の写真を引っ張り出す機会は多くなります。そんな自分の、今年撮った拙写の数々を眺めていて、ふと気付きました。
廃線となったことで、必然的に役目を終えることとなった駅舎跡を巡ります。 二升石駅跡。巡った時間が今までと逆だったことでちょうど夕射の時間と重なり、オレンジ色が情緒をくれました。 街道沿いに残る、路線跡の数々。 これほどの難所に線路を通し、地元の人々の快適性に貢献することになりながらいまでは見向きもされなくなってしまった残滓という、ノスタルジー。 そして、この界隈で最も好きな場所、浅内駅跡。 前回も言いましたが、ここは四季を通して写真を撮りたくなるくらい、どうしようもな
2022年となって早々のある吹雪の金曜日。 私はまた性懲りもなく、ある場所への憧憬に駆られておりました。 2020年の10月、その終末を見届け二度と訪問することはないだろうとサヨナラを告げた秘境、岩泉線。 押角駅という、かつて全国に名を馳せた至極の秘境駅の存在に惹かれていた自分は、いつの間にか、岩泉線の周辺に広がるどうしようもなくノスタルジックな情景に惹かれていたことに気が付きました。 季節が移ろい、極寒の冬を迎えてこそ、思いは強くなります。 雪は、人が去った景色をより