見出し画像

撮影は毎日、朝と夕

いくつかの現場があり、そこに向かう際に撮る事が多い。
好きなのは暗渠の上につくられた公園で、地元の方が咲いた草花を手入れされているところ。
家の前からホースを引いて水をやったり、雑草を抜いたりされていて、
もともと、その部分は局地的に風光明媚なのか見事に咲き誇っている。

どう撮るかはiPhoneのモニターに被写体が映ってから考える。世界は肉眼で捉えている景色だけではなく、さまざまな景色を創り出している。

それを選びとり、アングルを変えて画角を定めて、気持ちを投影する。大抵はローアングルで構えることが多い。それは、iPhoneゆえの特性かもしれない。

その際に音楽を聞いていると、見えている景色が変容し「もっと奥へ」という声が心の底から感じられる。そのとき、深層心理のなかで何かの風景や造形、シチュエーションと記憶の断片と照合しているのだろう。音楽はその作業を拡大し、彩り(モノクロも彩りだ)と生命力を与える。それが見えてきたら、シャッターを切る。

そうした手法でほぼ毎日、朝と夕方の移動中に撮っている。同じ道なのに飽きないか?と思うが、本当に毎日、太陽の位置、大気の様相、そして自分の心境によって見えてくるものが違うから面白い。



下の曲は上の花の写真を撮った時に聞いていたもの。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?