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それは、コルトレーンだった。

何か呪術的な気分に浸りたい、パコ・デ・ルシアみたいなのを聞きたいとフラメンコを掘ってたら、Olé(オレ)という、それっぽい曲にぶちあたり、それはコルトレーンだった。

えーかっこええ!と聞き、さらに掘っていいくと「至上の愛」というロマンチックなタイトルのアルバムが出てきて、調べたら神への愛で、極まった心境で生まれたアルバムのようだった。

聞いてみると、最近、ヒップホップも聞くようになった耳は、リズム隊に際立った熱量を捉え、管楽器の呪いのようなうねりにみを任せる覚悟もできて、意識を押しピンでとめられるような感動を覚えた。

「至上の愛」は「A Love Supreme」で、Supremeって、そうなんか!と感心し、wikiでコルトレーンはインドやアフリカのリズムにインスピレーションを得、カバラの本などに傾倒していたことがわかる。

コルトレーンが神に捧げた、全4パート構成による組曲のアルバム。作曲に当たって、カバラの書物の影響を受けたという。異なるリズムを並走させるポリリズムは、メロディー和音音階とを軸とする西洋音楽ではなく、インドアフリカといった地域の他にはないリズムから大きく影響を受けたと言われている。レギュラー・カルテットの渾身の演奏が高く評価された。本作でひとつの境地に達したコルトレーンは、その後より先鋭的でアバンギャルドなフリー・ジャズの領域に挑戦することとなる。

至上の愛_Wikipedia

この後、さらに、コルトレーンはフリージャズの世界に突入する。それが「アセンション」というアルバムでスピ系用語だったりするので、これはマジなんやなと思う。

もう少し詮索していると、穏やかな作品も残していて、それが「ラッシュライフ」という珠玉のバラードが浮上する。それは、かつて、足繁く通った出町柳のジャズ喫茶の名前でもあった。長い道のり。

いろんな顔がある、コルトレーン。



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