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32歳、サンタさんへ手紙を書く



「サンタさんへ手紙を書く」という行為は子供だけに許された特権のように思われる。

大人になったら”サンタさんへ手紙を書く”ことなどもうない。

そんな常識に抗いたいと思った32歳が今日、アドベント企画の場※を借りて、サンタさんへの手紙を書くことにチャレンジする。

↓アイザックのアドベント企画について

そもそもサンタさんへ手紙を書いたことなどなかった

思い返すと私は、そもそもサンタさんへの手紙を書いたことなどなかった。そんな私がどんな内容を書くべきか、一度じっくり検討したいと思う。

サンタさんへの手紙というと、「欲しいプレゼントを伝える」ことと、「感謝を伝えること」の2つがメインの内容になってくると思うが、Xで調べてみてもそれは間違いなさそうだった。

32歳の大人がサンタさんへの手紙を書くわけだから、”プレゼントの要求”よりも”感謝を伝える手紙”の方が適切であろう。

そんなわけで、”サンタさんへの感謝”について考えてみたい。

”子供にとってのサンタ”と”大人にとってのサンタ”

サンタさんへの感謝について考える取っ掛かりとして、
「子供にとってのサンタ」と「大人にとってのサンタ」について、まず整理する。

子供と大人の違いによるサンタさんの存在意義

整理すると、子供にとってのサンタは「毎年12月になるとプレゼントをくれる摩訶不思議な存在」であり、大人にとってのサンタは「毎年12月になると子供にプレゼントをあげる存在として被るべき仮面」と言えるのではないか。

ここで、上記画像の「大人にとってのサンタ2▶︎パターン1」の場合、「サンタさんへの感謝」をする立場とは程遠いので、ここでは考えないこととして、大人にとってのサンタさんは以下のように改めて定義をしても良さそうだ。

大人にとってのサンタさんとは、
他者に「プレゼントをあげる存在」となれる仮面

大人にとってのサンタさんという概念定義

こうして整理してみると、サンタさんとは本当に不思議な存在だ。
なぜ私たちは、プレゼントの授受にわざわざ、サンタさんを媒介させるのか。

子供は一般的に、サンタさんからのプレゼントを楽しみにしている。
両親からのプレゼントではなく、サンタさんからのプレゼントということが、子供にとって大事なこととなる。なぜ子供は、サンタさんではなく、両親からプレゼントを貰っていたという事実に気が付いたとき、ショックを受けるのか。
知らないおじさんからのプレゼントの方が、両親からのプレゼントよりも喜びを感じられる理由はいったい、なんなのか。

アガペーとしてのサンタさん

前述の問いについて考えたい。
サンタさんがプレゼントをくれるという現象を切り取ってみると、サンタさんとは、子供にとって贈与の象徴と言える。

サンタさんは・・・
世界中の子供に無償でプレゼントを届ける存在である

子供に対して平等にプレゼントを配布していく存在としてのサンタさんは、子供にとって贈与の象徴となる。
それも、何ら血縁関係のない他者にプレゼントを渡す、無償の愛を提供するものとしての象徴となる。
両親がプレゼントをくれるのではダメで、身近な存在以外の”誰か”が、毎年何の因果もなく無償でプレゼントをくれる、という事実が大切なのだ。

こうした現象は、家族愛を超えた体験を、子供に与える

無償でプレゼントを配布するサンタさんはさながら、アガペーの化身のようである。

アガペー古代ギリシア語: ἀγάπη[注釈 1])は、キリスト教における神学概念で、人間に対する「」を表す。神は無限の愛(アガペー)において人間を愛しているのであり、神が人間を愛することで、神は何かの利益を得る訳ではないので、「無償の愛」とされる。

引用:ウェキペディア「アガペー」

アガペーとは、何ら利害関係がないはずの者が、“無償”で与える愛のことである。
”愛”を、”プレゼント”に置き換えると、まさにサンタさんの行いそのものがアガペー的であると言えるだろう。

アガペーとしての、愛の享受体験

それが子供にとっての、サンタさんという存在であり、だからこそ、プレゼントを渡す存在が、身近な両親ではダメなのではないか。
こうした体験を通して子供は、抽象的な概念や、身近な範囲を超えた世界や善意に、開かれていくのではないか。

それぞれの感謝

一方で、大人にとってのサンタ体験は、子供の場合のそれとは逆になる。

一言でいうと、
大人にとってのサンタさん体験は、

アガペーを施す存在となれる体験

と言えるのではないか。

実際には身近な我が子へのプレゼントなのかもしれない。
だが、一時でも”他者”の仮面を被り、
我が子に対して”無償の愛”を施すことができる。
あるいは子供のいない大人にとっては、
文字通り”他者”に違和感なく”無償の愛”を施すことのできる機会と言えるだろう。

子供にとってのサンタさんへの感謝とは、
純粋に、無償の愛を提供してくれる存在への感謝である。
一方で、大人にとってのサンタさんへの感謝とは、
”無償で与えること”の喜びを私たちに教えてくれる存在であり、また、そうなれる機会を提供してくれる存在への感謝なのであろう。

サンタさんへの感謝

32歳、サンタさんへ手紙を書く

サンタさんへの手紙

改めて、32歳の大人が、サンタさんへの手紙を書いてみた。

こうして大人になってサンタさんについて考えていくなかで気付かされたことは、

貰う喜び

から

与える喜び

への変化であり、

それがつまり

子供

から

大人

への成長だということなのだろう。

成長

これからも、与えることに喜びを感じ続けられる大人でありたいな、と思いつつ、最後にちょっとビジネスのお話だけさせていただくと、
(論文口調終了)

ビジネスにおいても、
サンタさん的な精神である

give & give

ってめちゃくちゃ大事だと思っていまして、
与え続けているサンタさんの絶対的信頼感って、本当に凄まじいですよね。
結局こういう姿勢で仕事に臨むことで、信頼を勝ち取り、ビジネスでの成功にもつながっていくんだと思っています。

以下、堀江さんの記事も参考までに。

https://www.news-postseven.com/archives/20170806_593523.html?DETAIL


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