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【読書】昔々、村上春樹モドキという生き物がいた!?

ものを書く時は、
知らず知らずに一番読んできた、
つまり影響を受けてきた作家に
似てしまう、、、、。
そんな体験を自分や人に
見いだしたことはないですか?

私が学生時代、
ある文芸サークルにいた時ですが、
年に1回?少な?
同人誌を出してましたが、
はっきり言って、メンバーの習作は
みな「村上春樹モドキ」でした。
言葉遣いや文体、テーマなどが
春樹そっくりなんです。
ちょうど、村上春樹は
「ノルウェイの森」を出した時です。
大ブームになってましたから。

しかも、当然ながら、
クオリティは、村上春樹以下だし、
オリジナリティもありません。
到底、村上春樹には及ばないですね。

これでは、独創性が大事な
創作活動としては意味がないのでは、
と思いましたね。

それから、数年後、
私は向田邦子や幸田文など
女性エッセイストを
読んでばかりいたから、
何かを書いても、どうしても
向田邦子モドキになりました。
レベルは当たり前ながら、
向田さんには敵わない。
いまだってそう…(汗)。

60代、50代のブロガーには、
プチ向田邦子の人がたくさんいますね。
わたしもそうです(汗)。

「独創性は最初は模倣から始まる」、
ともいいますが、
いつまでも模倣なままでは、
ダメでしょうね。

ならば、向田邦子さん以外の
エッセイストを何人か見つけ、
読み込むしかないですかね?

今年は、村上春樹を筆写しよう、
そうした抱負を年始に書きました。

でも、今さら、村上春樹を
筆写で体内に取り入れても、
いまの読者にはきっと古いんだろな、
しかも何かで読んだ作家に似てるぞ、
あ、村上春樹か?向田邦子か?
と思われるだけになる、、、

そんな訳で、もう2月も中旬なのに、
まだ、文体獲得のための筆写は
一行もできていません。
やれやれ(汗)。

もう少し新しい作家を
筆写すべきなんでしょう?

あるいは、普遍的な文体を持った
作家を筆写すべきでしょうか?

ちなみに、普遍的な文体って
存在するのかな?

たとえば、中島敦はどうか?
芥川龍之介はどうか?
いっそ、極端に走って、
宮澤賢治を筆写するのは
どうだろうか?

江戸川乱歩って手もあるかな?
内田百閒とか?
安部公房とか?
三島由紀夫とか?

うーむ、一人に決めないで、
ここにあげた全員を
一人数作ずつ筆写してみるのもありか?
そうだ、そうしよう。
それなら、誰かのモドキやプチに
ならずにすみますね。

ああ、ここまで書いてて、
やっとすっきりする案に、
たどり着けました。やれやれ。
今日は早速、中島敦を筆写してみよう。

あ、その前に、まずは、部屋を
掃除しないと?!

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