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文豪だって不倫する。白樺派・人気作家が不倫の末に選んだ道は…

最近、不倫だ、W不倫だ
ネットが騒がしいですが、
不倫相手と二人で心中した
文豪がかつていました。

白樺派では、
志賀直哉や武者小路実篤らと並ぶ
有島武郎です。
『小さき者へ』
『生まれ出づる悩み』
『或る女』などなど、
今でも人気のある良識派作家です。
アメリカの名門大学を出て、
帰国後は、学校で教鞭をとります。

生きていたのは、1878年から1923年。
明治、大正を駆け抜けた人気作家です。
『小さき者へ』は、
生まれた自分の子供たちへの
メッセージでした。

北海道の広大な自分の土地を、
小作農に無償で解放した逸話でも
知られる人でもありました。

こんな立派な生涯を送ってた人が
後に、不倫相手と心中するなんて、
想像もつかないですね。

世の中にうまく適応できず、
破滅型の私小説でも書いていたならば
ああ、あの作家は自殺したかあと
なったかもしれませんが。

でも、有島武郎の『小さき者へ』
『生まれ出づる悩み』などは
命の尊さを説いた作品です。
命の尊さといえば有島武郎、です。

だから、そんな人が心中するだろうか。
しかも、3人の子供を遺し、
既婚女性と二人で自殺するなんて。
人間は、わからないものです。

でも、それが、それこそが 
人間なのかもしれません。

なぜ死んだかなんて、
本当のところ、二人にしか
わからないのですよね。

相場的には、
不倫相手の女性の夫から
脅されてたからと言われてますが、
それだけで人は心中するのか、 
そんな俗説が正しいかどうか。

ただ、これだけは言えます。
残念な終わり方をしたからと言っても、
『小さき者へ』
『生まれ出づる悩み』の
作品力は落ちることはないはずです。
それから『或る女』も。

作家としての人格と、
リアル人生を送る市民としての人格は
別々なんだと思いたい。

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