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【ホラー】ホラーとお笑いは、私たちの姿を写す鏡?

日本の「お笑い」は井の中の蛙だとか
文化を写す鏡だとか、
性質について色々と話題になるように、
「ホラー」もまた、日本独特の性質が
しっかりありますよね?

欧米の怪物である、
ドラキュラや狼男、フランケンシュタイン、
家に棲む悪魔やゾンビなどは
基本的に、個人的な怨みはなく、
襲う相手は誰であってもかまわない。

欧米の怪物の内面には
ジメジメした湿気がない。
とにかく目の前に現れた人間を
襲いにくるばかり。

ところが、日本の幽霊、
たとえばお岩さんや菅原道真の怨霊は、
自分を苦しめた相手を呪うために現れる。
むやみに誰にでも襲いかかる訳ではない。
ジメジメした湿気を抱えているんです。

とは、恐怖漫画家・楳図かずお先生が
世界のホラー文化について、
テレビで解説していたのを観て、
すごく納得させられた受け売りですが。

それは、ホラー映画でも、
あてはまりそうです。
『エクソシスト』や『死霊のはらわた』
『悪魔のいけにえ』『13日の金曜日』などは
やはり怖いけど、どこかカラリとしてる。

ところが、
ジャパニーズ・ホラー作品を
思い出してみたら、
確かにカラリとしていないような…。
『呪怨』『貞子』『リング』などは
怨霊にとって何らかの大切な事柄を
破いた「加害者」への復讐として、
恐怖のドラマは始まっていきますね。
襲う側と襲われる側は因果関係が…。

こうしたジャパニーズホラー独特の
じめっとした特徴が、
ハリウッドに受けた時期がありました。
アメリカにないホラー文化だからでしょう。

韓国のホラー映画は、
日本的な特徴へ、更に血縁的な因縁が
絡みついてジメジメさがうんと増す。
だからより一層、怖くて怖くて…。

ちょっと強引ですが、
恐怖・ホラーは、お笑いと
共通したところがありますね。
日常に隠れた非日常性を暴くホラー。
非日常を日常に採り入れるお笑い。

私の知り合いで、ふと思い出すと、
お笑い好きはホラー好きでもあるような。
というのは、ちょっと強引過ぎかしら?




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