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「私とつきあったら絶対に楽しいよ」と言えたなら、どんなに気持ち良いだろう?

「私とつきあったら絶対に楽しいよ」
と、今にも失恋しそうな女性が
相手の男性にキッパリ言う。
松たか子主演のドラマ
『大豆田とわ子と三人の元夫』の
今週の回で一番ぐっと来た場面でした。

なんて哀しい言葉。
なんて背伸びした言葉。
なんて意地っ張りな言葉。
なんて可愛い言葉。
なんてカッコいい言葉。

私も一度は使ってみたかったなあ。
一度は言ってみたかったなあ。
いや、一度は言われてみたかった…
が正解でしたかね?

自分がこれまで女性に告白する際は、
自分が幸せになりたいからつきあって
ください、というのが本音でした。
ださいなあ。(笑)。

それから、
つきあったら「幸せになる」よ、
でもなく、
つきあったら「得するよ」でもなく、
「楽しいよ」なのが、
さりげなくて自然体(に感じる)がいい。

このドラマの脚本家・坂元裕二は
女性のファンが多いタイプです。
私の周りで、坂元裕二ドラマを
好きな男はあまり見たことはない。
でも、女性のファンはいっぱいいます。

坂元裕二は、察するに
少女漫画、女性漫画をたくさん
読んできたような気がします。
10年以上、女子向け漫画の編集を
してきた者には、
坂元さんのセリフは女子向け漫画の
名言があちこちに匂います。
きっと愛読者にちがいない。
そんな匂いがプンプンするんです。

そういえば、坂元裕二とは
ライバルの脚本家、古沢良太も
羽海野チカやいくえみ綾の
世界観をドラマで俳優に言わせる場面が
あって(長谷川博己主演『デート』)
古沢良太さんも女子漫画家を
愛読してるのがわかりました。

あの『逃げ恥』も原作は
海野なつみという女子漫画家。
その『逃げ恥』をドラマ化
したのも、今一番注目株の脚本家
野木亜紀子さんでした。

今のドラマ界には、
女子漫画家の感性やセンスが
必須なのかもしれませんね。

一方、世の男性が好きな
『半沢直樹』や『陸王』等は
男同志の見栄の張り合いばかり。
WOWOWの社会派ドラマも
男同志の沽券を巡る問題ばかり。
トホホ。やれやれ(笑)。
先進性がまるでない…。

日本のドラマがこれから
新しいステージに行くには、
女子の感性やセンスが
不可欠になるのでしょうね。

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