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映画で知る 欅坂46、けやき坂46、日向坂46、そして櫻坂46 (前編)

欅坂46の新名称が「櫻坂46」に決まりました。

このニュース今までであれば大して気にもせずスルーしていたのですが、今回はとても興味深く見てしまいました。

というのも、基本的に全然アイドルに詳しくなくて〇〇坂の区別さえつかなかったのですが、ここ最近観た2本のドキュメンタリー映画によって一気にに気になるようになってしまったからです。

今回はその2作品の紹介とともに、アイドルを全然知らない人間がファンのために作られた映画をどう観たのか、何が面白くて変わっていったのかの過程を紹介していきたいと思います!


何を観て変わったのか?

今回、自分が観た映画は、
『3年目のデビュー』(8/7公開)
『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46』(9/4公開)
この二作品です。

基本的に両方ともファンのために作られたファンムービーで、グループの軌跡をメンバーのインタビュー証言によって語られていく構成となっています。


どこが面白いポイントだったのか?

この映画を観るまで、欅坂も日向坂も何が違うのか分からなかったし、全部ごっちゃに見ていたので基本情報を全然知らない状態でした。

ファンにとっては当然のことを全く知らないまま観ていったので、ボクにとっては"驚きの新事実の連続"という感じでした笑

「そういうことだったのか!」という新発見の連続で、まるでサスペンス映画のようなスリルと、パズルのピースがはまっていく伏線回収の妙でファンの人たちとはまた違った角度で映画を楽しんでしまいました。


ただの映画ファンがアイドルファンのための映画を観たらどうなるか?

そんなこんなで、ちょっと独特な観方をしてしまったのですが、その分思いっきり楽しんでました。

まるで、ミステリー映画の謎が解けていくようなそんな楽しみ方をしてしまいました。

それでは、ちょっと前置きが長くなりましたが、アイドルを全然知らない映画ファン目線で、ボクの感情の移り変わりを実況的な感じで、今回の2作品を順番に紹介していきたいと思います!

ネタバレ全開です!! (でもファンの人は当然知ってることです)


『3年目のデビュー』(8/7公開)

3年目

2020年 日本 119分
監督:竹中優介
出演:日向坂46

まず、こちらの作品から観ました。
以前にAKB48のドキュメンタリー映画を観て思いっきり感動してしまったことはあったので、アイドル知らないとはいえこの作品に興味はありました。

そして、欅坂46のドキュメンタリー映画があるとのことで映画館へ。
(補足ですが、ボクは映画を観る時にはほとんど事前情報を入れずに観に行きます)

そして、映画が始まって冒頭のあたりでいきなり衝撃の事実にぶち当たります。

「欅坂46」と「けやき坂46」は別モノ…

そうなんです。 そもそもそこから知りませんでした。
この『3年目のデビュー』は、けやき坂46についてのドキュメンタリー映画だったんです!

そして、欅坂46に対してけやき坂46は、「ひらがなけやき」と呼ばれている事実が判明します。

しかも、しかもです。 このけやき坂46の成り立ちというのがある一人のメンバーから始まります。
欅坂46の最終オーディションに来れなかった一人のメンバーが特例で合格したのですが、欅坂46の活動ではなく、その子たった一人のためのグループとして新たに発足したのでした!

たった一人のために。。 それがまずすごいです。
そんなことから欅坂の姉妹グループとして「けやき坂46」は1期生、2期生とメンバーを増やしグループとして形を成していくことになります。

欅坂46と姉妹グループなだけに、握手会なども合同で行われるのですが、そこでまた新たな事実が判明します。

ちょっと引くくらいの格差

握手会で、欅坂46の長蛇の列に対して隣にブースを構えるけやき坂46の方はガラガラ…
ちょっと可哀想になるくらい全然人が来ません。
恐ろしいほどの残酷な格差がそこで露呈されます。

これはちょっと本人たちの身になるとキツイです。
結構アイドルも大変だなーと思っちゃいます。

このAKB系列のアイドルたちはどこもみんな熱狂的なファンに支えられているとばかり思っていたので、そこもちょっと意外でした。

そんな中で、また新たな問題が発生します!
そもそもけやき坂46発足のキッカケとなったメンバー長濱ねるが本家欅坂46と兼任することが決まります。

そして、このことがものすごい問題を起こすことになっていくのです。

2グループを兼任することになった長濱ねるはそのあまりの忙しさによってまともにこなしていくことができなくなっていきます。
けやき坂46のライブはぶつけ本番も同然のようなパフォーマンスになり、本人の表情もあからさまに忙殺されて思考が止まっているかのような暗い表情になっていきます。

そして、ついに事件が起こります。

長濱ねる、欅坂46専任へ

やはり、そうなってしまったのです。
確かに、明らかに無理な状況ではありました。
でもあの状況では本人にとってもグループにとってもこの判断が良かったんじゃないかと思いました。
その事実を知るまでは。 そう、この時はまだボクはその衝撃的な事実を知りませんでした。

長濱ねるが欅坂46の専任に決まったことはメンバーたちにも伝えられます。
その時の各メンバーたちの証言によってその衝撃的な事実が判明するのです。

けやき坂46のファンのほとんどは、長濱ねるのファン

「なにーーーー!!!」
と思ってしまいました。 マジで。
ただでさえ残酷なまでの格差があるけやき坂46なのに、そのファンのほとんどが長濱ねるのファンで、その長濱ねるがグループからいなくなる。。

各メンバーの証言が物語ってますが、
「もう終わった。。」
「これで終わった。。」
「この先どうするんだろうか。。」
などなどネガティブモードにまっしぐら! 
そりゃそうです。そりゃそうですよ。誰だってそうなりますよ。
なんて残酷な決断をするのかと思いました。運営はこのグループへの愛はないのか、もうつぶす気なのかとさえ思いました。

絶望とあきらめの状態でした。

でもそこでポジティブな証言もあったんです。
「自分たちならできる」「みんなかわいいし才能がある」「もっと自信もっっていい」「もっと意識高めてやっていこう」
とメンバーたちを鼓舞し続ける子がいました。

3年目1

佐々木久美というその子はやはりリーダーとして、メンバーみんなを引っ張っていきます。
この辺り、部活でも会社でもいろんな組織でもそうだと思いますが、お先真っ暗の最悪の雰囲気の中でみんながもう沈みまくっている中で、チームを上向きにさせていくのって本当に大変だと思います。

ポジティブなことを言い続け、励まし続け、できていないところはちゃんと叱咤することができるリーダーの存在は本当に大きいです。
「若いのにすごいな」って普通に感心しちゃいました。

そこから快進撃が始まります。

徐々にファンの心をつかみ、ファンを増やし、ツアーを成功させ彼女たちは躍進していきます。 誰か一人が特化したようなタイプのグループではなくみんなが一丸となって成立しているようなそんなグループとして成長していきます。

そして、ついにあの時を迎えます!

このアイドルグループを見ていて思うのは、いろいろ試練や方向転換があるのですが、それがいつも大人たちによって決められてしまっていて本人たちが知るのはファンと一緒のタイミングだったりして、一緒に歓喜してるんだなってすごく思います。その見せ方がショーとして面白いんだと思いますが、本人たちは大変ですね。

その時は、突然訪れます。
あるイベントの中でメンバーたちに重要な発表のお知らせが伝えられます。
それは、グループ名の改名。
メンバーはキャーキャー言いながら発表を待ちます。
そして、発表された名称が、「日向坂46」だったのです!

「な、なんと!!」
と思わずつぶやいてしまいました。
そうなんです。 
なんと、けやき坂46と日向坂46は同一グループだったのです!!

3年目2

「そ、そういうことだったのか。。」
自分の中で点と点が繋がっていくのが分かりました。

つまり、
欅坂46とけやき坂46は別モノで、けやき坂46は日向坂46
という事実関係がキレイに判明したのでした。

そして、さらに判明した事実。
新しいグループ名の「日向坂46」という名称が意味するものとしては、欅坂46の下部組織としての位置付けから他の「〇〇坂46」(坂道シリーズというらしい)のグループと完全に同列になる、昇格したということなのです!

そうなんです。
こうして日向坂46はめでたくデビューを飾ることができたのでした。

日向坂46の代表作のひとつがこちらです。
聞いたことはあったのですが、今ではこの曲が日向坂46の曲であることがもうはっきりと認識できる状態です!
映画館を出たら早速Spotifyでキュンキュン聴きながら帰りました笑


もうここまで衝撃の事実や、知らなかった新情報の連続でかなり見入ってしまってました。
後からポスター見たら思いっきり「日向坂46ドキュメンタリー映画」って書いてありましたけど笑 でもそれが分からないほど映画観る前は区別がついていない状態だったんです。 そのくらいだったのに映画の途中から応援してしまっている自分に気づきました笑

映画ファンとして、この映画の流れってどういうジャンルや映画に例えられるかな〜って考えてみたので、そこもまとめてみたいと思います。


映画ファンとして、本作を例えてみると

この展開って、万年最下位のポンコツチームがいろいろと試練を乗り越えていって最後に大会で優勝するようなスポ根モノの作品に展開が似てるなと思いました。

だから面白いし応援したくなっちゃうし、最後優勝して感動してしまう。
そんな作りになってました。

映画で例えるなら、こちら。
『がんばれベアーズ』

まさにポンコツ野球チームが、いろいろありながら勝ち進んでいくストーリーで、このパターンの作品の大元になった名作です。


後編に続く

全部書こうと思っていたのですが、思わず興奮してしまい長くなってしまいました。。 なので、前編と後編に分けることにしました。

そもそも、欅坂46の映画を観に行ったつもりだったのですが、結局欅坂46はこの作品には出てこず。。
下部組織のけやき坂46目線でしか今のところ知らなかくて、そこからすると本家・欅坂46はもう雲の上の存在。

何も知らない自分からするともうベールに包まれたすごい存在。
その本家がついに登場する。
ついに欅坂46のドキュメンタリーが公開するということで、待ちに待って期待を胸に観にくことになりました。

その作品については、後編で紹介していきます。

こちらも驚きの連続でした笑


『3年目のデビュー』は、ファンのための作品ではありますが、メンバーの生の声が聞けて、内容的にもちゃんと楽しめる作品なので気になった方はぜひご覧ください。


最後までありがとうございます。





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