見出し画像

エピソード大喜利#14 お題『35℃を超えていた気温が突然低下、何があった?』

みなさん・・・、聞こえてますか・・・、これは地球に住むみなさん・・・1人1人に・・・、直接話し掛けています・・・。
 
地球に住むすべての人たちにお達しがあったのは今から3日前のこと。
最近発売された「Chat GGG」と呼ばれる人の脳に直接話し掛けられるヘッドホン型の機器を使って行われた。
「Chat GGG」は電話代わりに使い始めている人も増えていて、政府も災害や緊急時の呼びかけの際に使用する旨を事前に発表していた。
その為に法律も改正されている。ただ実際に使用されるのは初めてのことでかなり驚いたが、その内容を聞いてさらに驚いた。
 
話し掛けてきたのは地球防衛軍という組織で隊長を務めている人物だった。名前の通り地球を防衛している組織と言う説明がまずあった。
その内容は何十年も前から言われている地球温暖化について大きな対策を取るということ。暑さは年々上がってきていて、何十年に一度の暑さ、というフレーズが毎日のようにニュースで使われるようになっている。
誰もがこのままではマズいと思っていたが、どうすれば防げるのかは分からず、ジリジリと気温が上がるのをただ黙って見ているしかなかった。
そこで地球防衛軍が何年も考えていた作戦を実行する時が来たと、地球に住む人たちに一斉に伝えてきた。この指示に従わない人もいたようだが、地球人の9割の人が従ったという話しを聞いたのは、この作戦(「作戦F」と名付けられている)が終わった後のことだ。
 
決行当日―
それでは地球の皆さん・・・、準備は宜しいでしょうか・・・。
再び「Chat GGG」を使って連絡がきた。
5秒前、4、3、2、1、せーの!
『フゥ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~』
 その作戦とは地球人みんなで地球に向かってフゥ~と息を吐くというもの。

その効果は凄かった。
地球の芯の部分が冷やされ、先程まで40℃に迫ろうとしていた計測器がみるみる下がっていき、なんと8℃に。
地球人からは一斉に声が上がった。
「さみぃ~~~~~~~~~~!!」
 

ひとり~の小さな手~♬なにもできないけど~♬それでもみんなの手と手を合わせれば♬何かできる♪何かできる♪