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女の子だけ貰えるポケットティッシュ

「良い女になりたいんです」
結局女をすることを選んでしまう。
小さい頃からずっと、女として妻になり妻として母親になり、そうやって過ごしてゆく妥協と自己犠牲にまみれたそのナニかを愛とか現実とか家族とか呼ぶ生ぬるさが嫌いだった。私は私としてもっと尊厳のあるなにかになりたかった。
私はニンニクやバジル、トマト缶とかをぶち込んでそれっぽいソースのパスタを作るのが好きだ。でもいつも何かが足りない。薄い。味はしっかり感じるんだけど奥ゆかさみたいなものがなくてつまらない。
"なにか足りない"という気持ちを簡単に埋め合わせてくれるのが愛ならば、コンソメキューブのような手軽さを打ち消すほどのモノを私は持っているだろうか
それを見つけて持ち合わせることが女をするという事なのだろうか

私のnoteはなんだか、割れたiPhoneの画面をスクショして割れちゃいましたってツイートしているみたいに、気持ちばかりが先を歩いています
あ、ツイートじゃないか、ポストですね。

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