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ブルーベリー園を舞台にした小説を書き始めました 【アイディア帳】

こんにちは。こんばんは。もしくはお早うございます。

今日は、西暦2022年11月19日。5日前に36歳の誕生日を迎え、「カート・コバーンとジミヘンが死んだ27歳を超えたら俺はもうおしまいだ〜」とか嘆いていた僕も、遂にアラフォー期へと突入してしまいました。

が、36歳になってもなお、パートナーの中一の息子くんと一緒に、しょっちゅうスーファミをモニターに繋げては、星のカービィを大声出しながらプレイしております。

アラフォーになっても、嬉々としてスーファミをやってるガキんちょのまんまなのです(笑

さて、どうでも良い話はこの辺にして、近況について。


最近、小説を書き始めました


そもそも、元々翻訳の仕事をしていたこともあって、文章は読むのも書くのも好きなので、いつかオリジナルの小説を書いてみたいとずっと思っていました。

が、どうも人の文章を訳してばかりいるうちに、いつの間にか心の奥に眠っている「本当の自分」をストレートに表現することが恥ずかしくなってしまっていたような気が。

表現活動というものは、公衆の面前でパンツを脱ぐ行為と同じである(個人的には)と思っているのですが、つまるところ、他人の褌で相撲を取り続けているうちに、いつの間にか人前ですっ裸になるのがすっかり怖くなってしまったんだと思います。(翻訳は、それはそれで非常に面白い仕事ですがね)

そんなタマの小さい僕みたいな男が、小説を書いて生き恥を晒してみたくなった理由のひとつには、やはり、今年でいよいよ30代後半に突入したことが挙げられるかと思います。

自分が生きた証を残したいとか、地球に引っ掻き傷を刻みつけたいとか、そういう類の話では全然ないのですが、ようやくここまで生きてきて、自分の中にも語るに足るストーリーがひとつは出来たかな、と素直に思えるようになったんですよね。

今年で農業を始めてちょうど10年




それと、農業を始めてから今年でちょうど10年が経ったことも大きいです。

僕の農業史なんぞ七転び四起きくらいのもんで、まだまだ全然負け越してばかりなんですが、みっともなくても情けなくても、色々な人の力を借りたり、迷惑をかけてしまったりしながら何とかここまで続けさせていただいて、この生業を通して伝えたい「何か」がだいぶ明確になってきたように感じてまして。

そこで、「農園・農業」を題材にした小説を書いてみようと思い立ったわけなんです。

僕は一読書好きではあるものの、小説(特に最近の作品)には全然明るくないので、もしかしたらただの思い違いかもしれませんが、文学界には(というかどのコンテンツもそうかも)、農業や農作業を題材にした小説があまりないように思えます。(「農ガール、農ライフ」という小説は読みました)

その理由は恐らく、農作業とエンタメの相性がすこぶる悪いからでしょう。

なにせ、農作業をしている人間なんて傍から見れば黙々と同じことを繰り返しているだけだし、そもそも「畑」というのは設定上どうしても「事」を起こしにくい舞台には違いないので、起承転結のあるストーリーを練りづらいのが最大の原因かなと。

だけど、それは短いスパンで見た場合の話であって、例えば畑の隅に定点カメラを置いて丸一年同じ画角を撮影するだけでも、春夏秋冬ぞれぞれの自然の表情と、農作物を作る人間の四季ごとの様々な作業•営みが記録できるのは明らかです。

だから、長いスパンで見た場合、「農業」という一連の生産工程は、何も手を加えずとも、自ずと独立した「物語」に昇華し得るはずなんです。

書こうと思っている小説の内容 (木が語るブルーベリー園の記録)


そんなわけで、この作品では、一本の老木が語り手となり、彼が見てきた「ブルーベリー園」の70年間の記録を読者に伝える手法を取ろうかなと思っています。

ここでの「ブルーベリー園」は、もちろん僕たちの農園をモデルのひとつにしていますが、あくまでも観念上の舞台なので、他にも僕がこれまで見てきたいくつかの農園をごちゃまぜにしています。

農園は、70年の歳月の間に初代→2代目→3代目と続いてきた設定に。

それぞれの代のパートを章分けして、

•3代目の奥さん(プロローグ ー 夏の収穫作業と直売)
•初代(春の開墾と土づくり)
•2代目(秋の植樹と挿し木)
•3代目(冬の剪定と冬囲いと加工品づくり)

という感じの流れにしつつ、生産物•商品が消費者の手元に届くまでの具体的な作業工程を、それぞれの代のエピソードを交えながら語っていきたいと思っています。

ただ、人間ドラマがないとエンタメとは言えないし、何より人間を描いてこその小説なので、ここに、先代や自分たちの体験をベースにしつつ、東西の思想•哲学•宗教などの観点から複合的に捉えた「救済の物語」を織り交ぜていきたいと思っています。

(僕自身、ちょうど東洋の血と西洋の血が半分ずつ混じったミックスなので、中庸的な視点から物語を書けるのではないかと思っています)

全体の構成はすでに決まっていますが、せっかくなら本編をお読みいただいた上でストーリーを楽しんでいただきたいので、ここではネタバレなしで。

進捗としては、今のところ、とりあえずプロローグだけが書けている状態。

全体を書き終えるまでにあとどれくらい時間がかかるのかは分かりませんが(合計7〜8万字の予定)、脱稿の折にはノートで有料記事として公開する予定ですので、よろしければ読んでいただけたらとても嬉しいです。

(もしかしたら一年か、下手したらそれ以上かかる可能性も大いにありますが、マイペースに書こうと思っているので、約束はあえてしないことにします(笑))



できるだけ説教臭い感じにはしたくないのですが。

農家にしか捉えられない自然の表情や生き物との邂逅、それに土が紡ぎ出す人の営みの本質を描き、さらには日本人が何十年も前からクリアできていない問題、(と自分では思っている)

抑圧された魂(インナーチャイルド)の解放」に対する自分なりの答えを表現したいと思っています。

今後小説を書き進めていくにあたって、ノートをアイディア帳代わりに活用するのもアリかなと思うので、また進展があったら何かしら記事を書こうかなと。また覗きに来てください👋

↑プロローグと第一章の序文を公開しました。

というわけで、今日はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございました! 良い週末を(^_^)/~

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