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【悲報】中国で日系ブランドに勝ち負けが付き始めている件

みなさんこんにちは。
中国越境EC・インバウンド専門サポートをさせていただいているJUTOUの辻です。

今回は「中国ECで日系ブランドに完全に勝ち負けが付き始めている件」についてお話したいと思います。
これから越境ECや中国展開に取り組もうとされている企業さま、すでに取り組んでいる企業さまにはぜひ最後まで読んでいただきたいです。

勝ち負けが付き始めている日系各社


今年に入ってからの日系各社の数字を追っていると、これまで爆買いの恩恵を受けて伸びていたブランドの中で完全に勝ち負けがついてきているように見えます。

例えば、日系ブランドも人気商品が多数出ていたフェイスマスクジャンルでも、これまで調子のよかったブランドのほとんどが今年に入ってから昨年対比50%~80%になっています。これはかなり危険な状況です。どうしてこのような状況になってしまったのかについて独断と偏見で考察を述べます。

中国電商法の影響はやはり大きかった


これまで中国でイケイケだった日系ブランドの多くは、並行輸入製品を取り扱う在日中国人を中心としたバイヤーさんたちが一生懸命中国本土にモノを流してくれたことをきっかけにブームを作っていったという経緯があります。

しかし、2019年1月に施行された「中国電商法」(この法律が何かわからない方はググってみてください。)によって個人バイヤーの取り扱いが一気に減りました。(※中国電商法が施行されるというのが世の中に伝わり始めたのは2018年7月くらいからなので、実際はそのころからガクッとマーケットが落ち始めています。)

それでも完全にバイヤーさんたちが仕入れ止めたわけではなく、「扱うブランド・品目」を絞ってきています。

より売れる商材、売りやすい商材、儲かる商材へと仕入れが集中し、取り扱われるブランドはより伸び、取り扱わなくなったブランドは一気に衰退していく、という現象が起こっています。

再現性のあるマーケティング・プロモーションができていない


昨年までは定期的に新しい商品・ブランドが何かをきっかけに飛ぶように売れてブームになる、という現象が起きていましたが、インバウンドでの爆買いの落ち着き、バイヤーのマーケットの減退もあってか、その現象の頻度が明らかに減っているのと、そのインパクトもより小さくなっています。
これが一番まずいです。
中国は本当に製品ライフサイクルが早いため、1つ商品が当たってもいつ飽きられてしまうかわからないため、次から次へと新たな商品を「当てにいく」ことが求められます。ただ、この再現性のある「当てにいく」戦略・マーケティングができていない企業さまは非常に苦しくなっています。
ブランド認知度がなく、これから中国に取り組むようなブランドさまはより成功確率が低くなり、厳しい戦いを強いられることになります。

プロモーション施策・費用・商品売価まで、根本から戦略を見直す時期に来た


先にも述べたように、今年、正確にいうと昨年下半期からですが、明らかにこれまでのイケイケムードとは様相が変わってきています。
中国市場自体の成長の鈍化、タオバオなどの既存のプラットフォーマー自体がアクセス取れなくなってる、といった諸問題もありますが、いずれにしても「メイドインジャパン推し」「日本ブランド推し」、「バイヤーに頼った売り方」というのは難しくなっています。

大手も中小企業も、そして私たちのようなサポート企業についても抜本的な戦略や施策の見直しが必要です。

プロモーション施策・費用もよりローカルに寄せていかなければ太刀打ちできないですし、日本製推しであまりに中国市場のお買い得価格帯から逸脱した価格設定というのも見直す必要が出てきています。
今一度自社の状況がどうか?を時間をかけて考えてみてください。

今回はここまでです!

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