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越境EC始めるのに多言語ECサイトって必要なの?

中国越境EC・インバウンド専門 JUTOU株式会社の辻です。
日本企業さまの中国をメインにインバウンド、越境EC、現地展開のサポートをしています。
ネット記事には書いてない情報やノウハウをお伝えできるよう、日々精進しております。

本日は、「越境EC始めるのに多言語ECサイトって必要なの?」というテーマでお話させていただきます。

インバウンドは壊滅状態ですが、一方で越境ECに関するお問合せはかなり増えています。ありがたい限りです。

最近いただく質問のなかで、「越境ECを取り急ぎ始めたいが、自社の多言語ECサイトは必要なのか?」という質問が多いので、今回は私の独断と偏見に基づく回答をさせていただきます。

結論をいうと、原則、多くのジャンルで自社独自ドメインの多言語ECサイト構築は必要ないと考えています。
その理由は以下です。

どの国でも自社ECサイトを軌道に乗せるまでに時間とカネがかかってしまう。

一般的にECモールと自社ECサイトとでは、ECモールのほうが売上の上がるスピードが早く、自社ECサイトは時間がかかると言われています。

これは日本に限らず、どの国でも同じで、新規で自社ECサイトを展開した場合、すでにその国にあなたの会社・ブランドを知っている、またはすでにファンみたいな名簿がない限り、自社ECサイトで十分な売上を作っていくにはカネ、時間がかかってしまいます。

そもそも越境ECが難しいのに、さらに難易度の高い自社ECから始めて時間をかけていたら失敗のリスクが最高潮まで高まってしまいます。
したがって、カネ、体制、時間に余裕があるんだったら自社ECサイトに取り組んでもいいと思いますが、私はあまりおすすめしていません。

「国を絞らずに、どこの国にニーズがあるのか調べたいんだ!」という方もいらっしゃるかと思います。

そういった方はEC機能をつけずに英語のWEBページ作って、リスティングとかかけて反応を見るくらいでも十分にテストマーケティングになると思います。

海外はECモールが強い。

アメリカもAmazonが強いですが、中国・東南アジア圏はECモールのが非常に強いです。

中国にいたっては事業者が自社ECサイトでがんがん売上上げてる事例は本当に数えるほどしかなく、現地ECあろうと、越境ECであろうとECモールで勝負をするほうが、集客もしやすく、決済・配送含めて手っ取り早く仕込めるので結果がわかります。
ECモールで勝負をして、仮にうまくいったらそもそも多言語ECサイトではなく、現地サーバー、現地語ECサイトでどんどんローカル化していくようにしていくのが自然なので、そういった意味でも多言語の越境ECサイトの出番って少ないと考えています。

ここで少し脱線しますが、中国については、モール⇒自社サイトではなく、モール⇒WECHAT公式アカウント⇒WECHATミニプログラムECに誘導するのが主流になっています。
このあたりは展開国に合わせて見てみてください。

例外的に、自社独自ドメイン多言語ECが成り立つ可能性の高いジャンル

ここまで理由説明させていただきましたが、自社独自ドメインで、日本から多言語ECサイトで成功されている企業さんもあります。

例えば、
①フィギュア、プラモデルなどのカルチャー、楽器などの趣味嗜好品
②日本発で世界的なブランド(例:ヨネックスのラケットとか)
③車、バイクのパーツ、工具など
④工業製品、医療機器・器具(税関通れば)
⑤中古ブランド(欧米系ブランドなど)

ジャンルは限られますが、こういった企業さんでうまくいくケースはありますので、自社商品が該当しそうだ!という場合は、多言語ECサイト構築してチャレンジしてもいいかなと思います。

成功事例なんかもちょこちょこネット記事とかで見たりしますが、作ってちょろっとプロモーションしたものの、全く売れず、という屍が97%くらい占めるはずです(笑)

越境ECができるモール勝負が勝てる確率が高いと思われる

まとめると、現地ECモールで勝負⇒売上が上がっていけば、現地向けのECサイトを作って深堀り、が1番成功しやすいパターンだと考えています。

この点については、私の意見だけでなく、是非他の会社さんにも話を聞いて、あなたの会社に合った最適な展開方法を選んでください!

本日はここまでです。ありがとうございました。

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