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歴史の岩戸開き(42)~消えたツクヨミの氏族と古代イスラエル、そして秦氏(はたうじ)

国産みの神さまであるイザナギが禊(みそぎ)によって生んだとされるアマテラス、ツクヨミ、スサノオの「三貴子(さんきし/みはしらのうずみこ)」のうち、謎の多い神さまとされているのがツクヨミ(月読命/月弓尊/月夜見尊)です。

(ウィキペディアより転載)

『古事記』『日本書紀』におけるツクヨミの記述は圧倒的に少なく、わずかに『日本書紀』に、穀物の神さまであるウケモチを殺したことで、アマテラスから嫌われ、昼と夜が分かれることになったというお話が紹介されているのみです。しかも、このお話は「一書(あるふみ)にいわく」という別伝の形で紹介されているものです。(本伝ではスサノオがオオゲツヒメを殺したことになっています。)

なお航空経営研究所さんのブログによりますと、アマテラスやスサノオをお祀りする神社は全国にそれぞれ1万社以上存在しているのに対して、ツクヨミをお祀りしている神社は全国でわずか85社しかないそうです。

このように「三貴子」に列せられながら、存在が消されているツクヨミですが、歴史考察系youtuberのTOLAND VLOGさんがまとめた第73世武内宿禰(たけうち・すくね)こと竹内睦泰(たけうち・むつひろ)さんが継承した「正統竹内文書」によると、

「ツクヨミの氏族は、古代日本を出たあと、中東で古代イスラエル(ユダヤ)の氏族となり、いずれ日本に戻るという約束で、そのことを覚えていた一部の氏族が日本に戻ってきた」

と伝承されているそうです。

また、80世神齋・表博耀(おもて・ひろあき)氏が継承されている古典神道ではアマテラス、ツクヨミ、スサノオの三氏族について以下のように伝えられているとのことです。


アマテラス:朝鮮半島に渡り、インドを経てパミール高原※あたりをめざした。
※パミール高原・・・中央アジアにある高原。「世界の屋根」と呼ばれる。東北に向かって天山山脈、南方に向かって崑崙山脈、カラコルム山脈、ヒマラヤ山脈、西南に向かってヒンドゥークシュ山脈が伸びている。
ツクヨミ:ユーラシア大陸に渡り、黒人根国(中央アジア)で栄えて月氏族となった
スサノオ:現在のポリネシアから北米大陸にかけての広い太平洋地域に天下るとともに、ユーラシア大陸をまたにかけて活躍した


今回の記事はツクヨミに焦点をしぼっていますので「ツクヨミ:ユーラシア大陸に渡り、黒人根国(中央アジア)で栄えて月氏族となった」という古典神道の伝承に注目します。

ウィキペディアによれば月氏は「紀元前3世紀から1世紀ごろにかけて東アジア・中央アジアに存在した遊牧民族とその国家名」となりますが、表博耀氏の古典神道によればインダス文明を築いたドラヴィダ人はツクヨミの子孫であったとのことで、インダス文明は紀元前2600年から紀元前1800年頃と言われていますので、ウィキペディアで記されている月氏よりも、はるかに古い時代からツクヨミの氏族は中央アジアで活動していたことになります。

そして、「月氏が日本に帰って来て秦氏(はたうじ)となった」という口伝を継承されているのが135世深草秦氏統理・土御門兼嗣(つちみかど・かねつぐ)氏です。

土御門氏によると、秦氏(はたうじ)は天皇家および皇族をお守りする侍一族として、また技術者集団、経営者集団として日本の発展を裏から支えて来た一族・一門であると言います。

ですのでツクヨミの氏族は「消えた」というよりは歴史の表舞台からあえて「隠れた」氏族であり、影の氏族として日本を裏から守り続けてきた氏族であるということができます。

秦氏には3つの大きな系統があるそうで、

深草・・・伏見稲荷大社を氏社とする。土木、薬、お酒が得意分野
松尾・・・松尾大社を氏社とする。
???・・・非公開(もろもろの事情により)

とのことです。なお松尾大社の摂社として月読神社が鎮座されており、このことからもツクヨミと秦氏との関係性がうかがえるかと思います。

(ウィキペディアより転載)

土御門氏が定義されている「侍」とは、特定の主君に仕えて戦うことを目的とする「武士」とは違い、國體を護ることを第一として守ることを目的としていると言います。

そして、守り抜くためには生命を捨てるのではなく、最後まで生き切るための精神力、体力、技術を心得ておくことが必要とされています。

そのためにも以下の3つを修練することが求められると言います。

・古神道(古道・御道)
・陰陽道
・武術(體術)

この3つを会得し、究めたときに、はじめて「侍」と呼ばれるようになるそうです。

土御門氏も、幼少の頃から秦氏関係者4500人の中から候補者の一人に選ばれて修練を積み、その中から幾多の試練をくぐり抜け、最終的に選抜されて深草秦氏のトップである統理職に就かれたとのことです。

なお、秦氏に伝わる陰陽道は3万6000年もの古さを持ち、その起源を辿っていくと、古代エジプトにまで辿り着くとお話されています。

ツクヨミは「月を読む」=「暦(こよみ)を読む」という意味に通じますので、ツクヨミの氏族は陰陽道を究めた氏族でもあった、ということかと思います。

なお古代エジプトと言えば、月氏(秦氏)は技術者集団としてピラミッドの建設にも携わっていたという口伝が残されているそうです。

(ウィキペディアより転載)
(ウィペディアより転載)

ピラミッドと言えば、平均重量が2.5トンもある石を、どうやって230~260万個も積み上げて建築したのか、ということが古代史ファンの長年の関心となっていますが、土御門氏によると「音(振動)を使って浮かせて運んでいた(!)」とのことです。

ちなみに音で物を浮かす技術は、現在においても再現されていて、哲理学作家さとうみつろうさんの動画でも紹介されています。(再生時間2分10秒あたりから確認できます。)

これまでは客観性、物質性を重視する「物理科学」の時代でしたが、これからの時代は客観性と主観性、物質性と精神性を融合した「魔術科学」の時代となると思われます。

その意味でも、これまで歴史の裏に隠れてきたツキヨミの氏族が、こんどは表舞台に登場して、超太古の昔より継承してきた魔術・呪術の知識や技術を開示していってくれるものと期待しております。

なお土御門氏が刊行された『サムライ開運法』では、秦氏秘伝の陰陽道の中から方位術を駆使した開運法を学ぶことができます。また、乙巳の変(大化の改新)における蘇我入鹿暗殺の裏側や、幕末時の「蛤御門(はまぐりごもん)の変(禁門の変)」の真相などもお話されており、秦氏の侍一族としての歴史を知ることができます。

ご参考になれば幸いです。

頓首謹言

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