2019年9月28、29日に開催された宮城県仙台市を拠点とするプロバスケットボールチーム「仙台89ERS」(B.LEAGUE B2リーグ所属)のホーム開幕戦において、弊社が開発した『Juwwa（ジュワ）チャット』を世界で初めて導入していただきました。Juwwaチャットの念願のデビュー戦です。

　Juwwaチャットは観客が同じ空間と時間を共にする他の観客と想いや余韻を共有し、さらに自分の席から観ることができないイベントのシーンを画像で楽しんだり、限定情報を得る事ができるチャットツールです。

　来場者全員で１つのチャットルームに入りますが、個人情報は伏せた形で参加でき、悪意ある言葉や画像は投稿できないようになっています。LINEのオープンチャットと似ている部分がありますが、Juwwaチャットは実際にその場に来た人、同じ試合を見に来ている人しか参加できない仕組みになっています。

　この試験導入のため、社員全員で現地入りし、準備からお客さんの反応の確認、そしてトラブル対応まで、一岩となってこのビッグイベントに挑みました。社員全員で本社のある渋谷を離れるのも、これが初めてです。

　弊社の外国人メンバーは新幹線初体験なのでさぞテンション上がるかと思いきや、準備の疲れや緊張のせいか反応が薄かったです（笑）

　このゼビオアリーナ仙台は2012年竣工で、 日本最大規模のセンターマルチディスプレイ、リボンLED、VIPルーム等の設備を充実させており、非常にカッコイイのです。

　座席にはNFCタグを組み込んだステッカーを貼ります。来場者はこのステッカーをタップするかQRコードを読み取ることで、チャットルームに参加できます。

NFCタグについてはこちらをご参照ください。

そしていざ本番へ。

　ちなみに今回、開幕戦ということで来場者にはシーズンプログラムが配布されたのですが、そこにJuwwaチャットも掲載いただきました。

　これまで何度か実験的にJuwwaチャットを利用していただいたことはあるのですが、こんな大勢の方がいるイベントでの導入は初めてだったので、本当に使ってもらえるのか？チャットを楽しんでもらえるのか？　トラブルが起こったりしないか？と非常にドキドキしていました。

しかし蓋を空けてみたら、

「同じ空間と時間を共にする他の観客と想いや余韻を共有する」

というコンセプトに共感していただけた方からのコメントがどんどん投稿され、心配は杞憂に終わりました。

　また、SNSに投稿したりイベントスタッフに伝えるほどではないけれど、ちょっと思うところがある方がポロッと本音をコメントしていたりなど、事前に想定していた以上に様々な使われ方をしたので、非常に得るものの大きな一日となりました。

　我々と同じくこの日がデビューとなった日本初のプロスポーツチーム専属男子チアリーダー「89ERS男子チア はっくるず」や、その映像演出を担当する世界的パフォーマンス集団「白A」の方々にも試合前に利用いただいたのですが、観客とのインタラクティブなコミュニケーションが出来る！ と非常に驚いていただけたのがとても嬉しかったです。

　当日は「浮世絵×現代カルチャー」イラストで活躍中のNAO YOSHIHARAとの限定コラボＴシャツのプレゼントキャンペーンも実施させていただきました。このＴシャツのデザインが大好評で、対戦相手である茨城ロボッツの応援団の方々からも、こんなＴシャツがほしいと要望があったほどでした。

　開幕戦終了後は貼らせていただいたステッカーを丁寧に剥がし、原状回復を行います。正式に導入いただける際には、ステッカーは貼り付けたままにしても大丈夫なようにする予定です。

　こうして怒涛の2日間が終わり、我々の中に確かな手応えと、次の展開に向けた決意を胸に仙台を後にしました。

　不手際も多く様々なご面倒もおかけしてしまいましたが、このような機会をいただいた仙台89ERS様とゼビオアリーナ仙台様には感謝しかありません。早くこのサービスを大々的に展開させ、会社の規模も大きくし、恩返し出来るようになりたいと思います。

　当日の会場の雰囲気はこちらの89ERS公式動画も見ていてだけると伝わると思います。ちょうど開幕戦の時の映像が使われているので、よーーーーく見ると座席にJuwwaチャットのステッカーも貼ってあるのが分かります。

　それから、この時の経験とその後の開発により、NFCタグやLINEを活用してダウンロード不要で使える顧客との関係構築ツールの受託開発が出来るようにもなりました。もしご興味ある方はこちらもご覧いただけたらと思います。