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卍固めと1か条奥伝(下)

プロレスの解説では、コブラツイストはストレッチ系の技で、卍固めはロック系(足・肘・肩・首)の技だとされています。大東流的にいえば、奥伝の固めをヨガ技法として回春ストレッチ法(筆者は、勝手にリハビリ技と称しています。)として用いるか、柔術テクニックの極め固めとして厳しく用いるか、の違いになります。

四の字固めもプロレスの有名な技です。これも大東流合気柔術にあります。立技を基本とし、そのまま寝技に変化するなどこれも多彩な変化があります。脚の処理(引っかけ方)などいろいろあります。

この他、スピニング・トーホールド、アキレス腱固め、アームロック・・・いろいろありますが、筆者はプロレス技に詳しくないので、例示はこの程度とします。

では、大東流とプロレスの接点はあったのでしょうか?
「西郷頼母と大東流3」で既述したとおり、明治36年ごろアメリカからレスラーが来日し、惣角と試合したこと、また、教授代理原田信蔵がルーズベルト大統領の要請により惣角代理として渡米普及活動を行った、という記録があります。大東流以外でも多くの柔術家が世界各地に行き指導したようですから、何らかの影響があったことは想像に難くありません。

鶴山先生も、講話の中でプロレスについて、力道山の話題など触れることが何度もあったのですが、何を語られていたのか筆者の記憶にありません、残念なことです。(完)

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