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Jドラ【下剋上球児】その1 山住先生は、横浜ファンだった!!



「横浜頂戦」の夢は消えて、また次なる夢を


「横浜頂戦」
の夢も、しおれた菜っ葉みたいな闘いぶりで、あっけなくついえてしまった。(セ・リーグのCSシリーズ1stステージ)
 
ガックリきていたら、「弱小野球部が甲子園を目指す、3年間の軌跡」を描いた連続ドラマ「下剋上球児」(TBS系・毎週日曜夜9時)(*)が、次の夢を見ようとばかりにスタートした。
 
黒澤明監督の名作「七人の侍」(1954年)ほどでは(もちろん)ないけど、野球部員(黒澤映画では侍)を教師(武士)が必死になって勧誘する冒頭の場面がまずよかった。
 
生徒たちのキャラクターや背景の生活環境が紹介される展開が説明過剰にならず、カット割りのテンポ(韓国ドラマのように)も小気味よく、第1話を観ただけでめっぽう面白かった。
(第1話の世帯視聴率は10.8%、放送直後のX(旧ツイッター)のトレンド1位と早くも話題沸騰のよう)
 
いかにして甲子園への道を歩んだのか、新しい夢に向かう青春物語をしばらく見ることができそうだ。

(*)「下剋上球児」のドラマ原案:10年間初戦敗退の弱小校でヤンキーの多い教育困難校でもあった三重県県立白山高校の野球部が2018年夏、強豪校を次々に破って、第100回全国高校野球選手権大会(甲子園)に初出場したノンフィクション『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(菊地高弘著、カンゼン刊)が下敷きとなっている。
☛ドラマが放送されるや、アマゾンでは同書が一時的に品切れ状態となった。

“野球少女”先生は、なんと横浜ベイスタファン

それに、三重県立越山高校の部員がたった一人という廃部寸前の野球部部長を買って出た、“野球少女”の山住香南子先生(黒木華)がかぶっているキャップ――よく見たら、横浜ベイスターズの“ソレ”
 
コレって、横浜ファンでまちがいないだろう。

山住先生は横浜ベイスターズのファンという何よりの証拠。(「下剋上球児」第1話より)

TBSは、かつて横浜球団の経営権を持っていたし、今でも<横浜スタジアム>の球団主催試合すべての放送権をグループのTBS2(CSチャンネル)が持っているから、山住先生に横浜ベイスタのキャップをかぶせたのかもしれない……。
 
とにもかくにも、このワン・シーンが、ただただうれしかった。
 
(その2につづく)

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