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【お客様事例#1】 数十億かかる開発をなんとかして欲しい

会場にある各種看板をオンラインサイネージ化するプロダクトを計画していたA社。
ある問題を抱えて弊社へ相談が来ました。

━━━━━ 日本企業に見積依頼したら・・・

インタビュアー(以下、イ):どんなプロダクトでしたか?

プロジェクトマネージャー(以下、PM):
全国にある色んな会場に設置する看板をオンラインサイネージ化したいというプロダクトです。
看板のDX化というところでしょうか。

イ:
お客様はどんな課題を抱えていたのでしょう?

PM:
まず、このプロジェクトを日本の企業に見積を出して貰ったら数十億という見積が出てきたようです。
とてもじゃないけど予算オーバーとのことで、弊社に相談がきました。
一番の課題は開発コストですね。

イ:
数十億!!凄い金額ですね!
 どんな仕様で、機能が必要だったのでしょうか?

PM:AndroidOSが搭載されたモニターに映す事になるので専用アプリの開発でした。
サーバー側が処理する機能としては
・アップロードされてくる画像・テキスト・動画を自動的に生成する機能
・100種類以上ある表示パターンを生成するCMS
・看板なので設定された時間通りに配信する機能
・会場の監視カメラの映像を直接コンテンツ内に合成してリアルタイムに配信する機能
等を要望として頂いていました。

イ:
パっと聞いた感じ、難しそうな機能ばかりですね。
お客様へはどういった提案をしましたか?

PM:
要件定義から参画する必要があったので、専属の日本人PMを付けてアジャイル型での開発と、フェーズを分けて6ヶ月毎に更新するラボ型の形式をご提案しました。
お客様とやり取りしながら、要件を整理して機能開発に関しては、優先順位を付けて開発していきました。

━━━━━アプリがクラッシュする。原因が・・・

:開発は順調に進んだんですか?

PM:いやぁ、それが、そうは問屋が卸してくれなくて。
開発にAndroidタブレットを使って検証していていました。
その時はバグも見つからず、問題なく動作していたんです。
それがAndroid搭載のモニターにアプリをインストールしたらコンテンツが表示できなかったり・・・。
最悪、クラッシュするなんて現象まで起きてしまいまして。
同じAndroidなのに、なんでこんな問題が多発するんだろう、とチームで必死に原因調査をしました。

:確かに同じAndroidなのに、最悪クラッシュするなんてどうして起こるんでしょう。

PM:調査の結果は、『海外で製造されたAndroid搭載モニター』という点でした。
要はスペックの問題だったんです。
これが結構な難題で、何度も試行錯誤して、なんとかスムーズな配信を実現したつもりだったんですが、お客様が求めてるクオリティの実現まではできませんでした。
そのあと、バージョンアップフェーズの段階でSTB(セット・トップ・ボックス)を外付けするという方法が見つかり、高品質な配信が出来るようになりましたね。
これでお客様が求めるクオリティを実現する事ができるようになりました。

━━━━━展示会のデモに間に合わせたい・・・でも・・・

:お客様が要望していたものは無事に開発できたのですね。

PM:クオリティを実現することはできたのですが、展示会までの道のりは険しかったんです。
開発チームが1ヵ月以上徹夜続きだったので・・・。

:聞くだけで大変という言葉で片づけられない壮絶なものを感じます・・・。

PM:実は、展示会のギリギリ、モニターを搬入する直前まで検証作業をしてたんですよ。
以前起きたバグがまた起きるかもしれないと思うと、どうしても検証をギリギリまでやらないといけなかったんです。
今思い出すと本当によくやったなぁと思いますよ。
でもやっぱりチームで動いていたのが一番大きくて、土日も休まず、徹夜続きでもモチベーションは不思議と落ちなかったです。
なんとかリミットの展示会への出展にも間に合わせる事ができました。

━━━━━数十億→〇億? 何より感じたのは・・・

:開発が無事に終わった後のお客様はどうだったのでしょう?

PM:アジャイル型の開発を提案しましたが、開発コスト面では日本企業から当初提示された数十億が運用保守期間を含めても、1憶未満に抑えることができました。未経験な事が多かったのに、うちに任せてくれたことで知見が溜りましたし、信頼関係もうまく築けたと思います。
会社として未知数な部分が多かったのに、任せてくれたお客様には感謝しかありません。

:展示会の出展、その時の反応はどうでしたか?

PM:展示会のデモも盛況で、その場で多くの注文を獲得できたと連絡を貰ったときは本当に嬉しかったですね。
正直、開発が終わった後は疲れしかなったんですけど、一気に吹き飛びました。

:お客様の力になれた!という瞬間は本当にやってよかったと思いますよね!

PM:でもいま振り返ってみれば、一番の喜びはお客様の満足のいくプロダクトができたことだったのかなと思います。

開発体制と技術セット

日本人PM: 1名
プロジェクトリーダー: 1名
技術リーダー: 1名
COM: 1名
OM: 0名
開発メンバー: 10名
QC: 3名

技術セット: Java、PHP、MySQL

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