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実在する企業と地方自治体がケーススタディに協力。受講生たちが事業戦略を立案・プレゼンを実施

BMSTコースは初心者向けのエントリー、経験者向けのアドバンス、そして実践型特訓コースのマスターの3レベルで構成しています。マスターはアドバンスを修了した方のみが受けることができる特別講座。全12回のマスターが先日最終日を迎えました。

今回のマスターでは、マーケティングリサーチや戦略立案の手法を学び、2人1チームで実在する企業3社から1社を選び、事業戦略を立案していきます。そして授業の最終日には、その3社をオーディエンスに迎え、プレゼンに対するフィードバックをいただきます。

今回ご協力いただいたのは、スタジオ地図、株式会社MIKASA、奈良県庁。受講生たちは自分たちが選んだ企業と自治体の方々を目の前にして、プレゼンを行います。まさにクライアントに発表をするという実践的な状況で、受講生たちの緊張感も伝わってきます。しかし、いざ始まるとどの受講生も学んだスキルを取り入れて、ロジカルなプレゼンを進めていきます。時間制限内に発表できない部分は「この後の質疑応答で回答させていただきます」というフォローも忘れません。

各チームがプレゼンを終えると、各社・自治体からフィードバックを受けます。その中でも目立ったのはリサーチ力の高さに感心するコメントです。戦略を立てるにあたり、その会社・団体自体やその市場を知らなければ、的確な事業提案はできません。それがしっかりと成されていたことが受講生のプレゼンから伝わったようです。また逆に、少し視点がずれている部分や矛盾があった部分などに関して指摘や質問もあり、受講生にとっては新たな発見や学びとなったようです。

プレゼン終了後、講師と受講生だけが残り、振り返り「ポストモーテム」を行いました。「ポストモーテム」とは、単なる反省会ではありません。プロジェクト終了後、メンバーが集まり、全体を分析。その中で問題点を掘り起こし、可視化することで今後の改善へと繋げていきます。ポイントは原因を見つけること。海外の企業で行われている手法であり、当コースで学ぶべきことの1つでもあると言えます。
各チームのメンバーが想定していた着地点とその達成度を確認。そして、フィードバックを受けたことで見えてきた課題や改善点について意見交換を行いました。

今回、ご協力いただいた企業や団体からもプレゼン終了後にお話を伺いました。株式会社MIKASAの広島営業所所長である長尾優氏は「社員が知らないようなことまで研究していて、課題についても的を射ていて、その分析力に驚きました」とリサーチ力の高さに驚いていました。経営企画グループ所属で、以前は人事を担当していた山本誉久氏によれば、英語力を持っている人材は少なくないが、英語力とブランディングやマーケティングの知識が深い人材を獲得するとなると、希少な人材になるとのこと。同社でも英語力以外のスキルを兼ね備えた必要性は常に感じているものの、獲得の難しさもあるそうです。

奈良県庁から参加してくださった地域デザイン推進局次長の竹田博康氏は、受講生たちが出した「心が整う」という言葉が心に刺さったとのこと。また、今回受講生たちが奈良県外の人だったことも重要でした。「奈良県の中にいる私たちにとって外の人たちの意見は貴重です。自分たちが難しさを感じている点に対して、違った目線で掘り下げて考え、アイデアを出してくれました。今後のヒントになったことは間違いありません」と語ってくれました。

株式会社地図のCFOである小池由紀子氏は、受講生の入念なリサーチと的確な課題抽出が印象的だったと言います。加えて、映画やアニメーションの業界における、BMSTが育成するストラテジストの需要についても言及。
「特にビジネスにおいて古い慣習が残る業界では、単にスキルを持っているだけでは十分とは言えません。世界基準のブランディングやマーケティングを浸透させていくためのコミュニケーション能力や柔軟性も必要になってきます」と現状を語ってくれました。

単に手法を学ぶだけではなく、それをプレゼンという形でまとめて、フィードバックを受けポストモーテムを行う一連の作業を実施したことで、受講生たちにとって、これまで学んできたことに対する自信を得たと同時に、スキルアップすべき点に気づく機会になったはずです。それぞれが異なる分野や立場で活躍する受講生たちは、この学びをキャリアへとつなげていくことでしょう。


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