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「内省的」な人がフィットネスインストラクターとして輝くヒント

 内省(ないせい)的とは、自分の心の内を深く省みる、つまり、自分で自分がどんな人間であるのか?ということを、深く考えることを意味します。一方、内向的とは、自分の心が持つ関心や興味が、内に内にと向かってしまうことを意味します。

 グループフィットネス・クラスの指導でスタジオに到着した際、前のクラスのインストラクターが明るい笑顔と魅力的な目でスタジオの前に立っているのを見て「私にはできない。」と思ったことはありませんか?「彼(彼女)は生まれながらにとても外向的で、エネルギッシュで、楽しくて、自分のような人間には別世界だ!」と思ったことはありませんか?

 ここで一旦立ち止まっていただきたいと思います。内省的な性格の人が、外向的なグループフィットネスの世界でどのように輝くことができるのか、お話ししましょう。

 私は13年以上、内省的なグループフィットネスのインストラクターとして過ごしてきた経験から話しています。可能というだけでなく、“内向的”な面を自分のユニークな資質として磨きをかければ、それを活かしてフィットネスインストラクターとしてトップに立つことができるのです。

◆内省的な人が成功するための戦略
 下記の3つの内向的な資質を活かします。
1 想像力
2 計画性と順序
3 忠誠心

 そして次の3つのセルフケアを実行します。
4 充電する時間を作る
5 外向的なアファメーション(自分自身に対してポジティブな宣言の言葉を語りかけること)をする
6  小さなことから始める

1 想像力

 グループフィットネス・インストラクターとして、創造性と想像力は大きな財産です。この内省的な資質を利用して、楽しいプレイリストを作ったり、ユニークなクラスの振り付けをしたりなど、毎回のクラスを新しく新鮮に感じさせることができます。このような細かな工夫が、参加者を惹きつける要素となり、「どんな楽しいクリエイティブなことをしてくれるのだろう」と期待してクラスをリピートしてもらえるのです。

 また、自分自身がどのようなクラスに興味があるのか、楽しんで教えられるのかという方向性も見えてくるかもしれません。振り付けを担当するフリースタイルのクラスや、毎週新しいプレイリストを作るクリエイティブなライセンスを得ることができるスピンクラスなどは、内省的な性格の人にはぴったりかもしれません。

2 計画性と順序

 この資質も、グループフィットネス・インストラクターとして欠かせません。準備運動やメインのワークアウトが始まれば、あなたがしっかりと準備してきたことが参加者に伝わるでしょう。つまり、あなたのクラスは、整理されていて、スムーズで、バランスが取れていると感じられるのです。

 このようなクラスは、参加者が素晴らしいクラスだと感じるワークアウトの基本ですが、参加者は熱狂的なファンとなります!とはっきりとは言えません。でも、計画性と順序が功を奏しているのは間違いありません。

3 忠誠心

 内省的な人は、正直で忠実に人と向き合う人が多いと私は思います。これはクラスのコミュニティを作る際に有利に働きます。真の交流が浸透し、参加者は歓迎されていると感じる場所にまた戻ってくるでしょう。

 フィットネス施設のマネージャーやディレクターは、このような資質の人をインストラクターとして、またチームの一員として雇いたいと思っており、常に探しています。施設のチームプレーヤーとしてクラスを指導できる、この内省的な資質を持つあなたはスーパースターになることも夢ではありません。

4 充電時間を作る

 内省的な人は人付き合いが苦手だというのはよくある話です。正確には、内省的な人は人付き合いで疲れを感じることがありますが、1人の時間を過ごすことで充電しエネルギーレベルを回復させることができます。これはセルフケアの大きなヒントです。クラス後に1人の時間が必要な人は、その予定を立て実行しましょう。

 例えば、仕事後すぐに家族や友人に会うのではなく、景色の良い道を通って家に帰り、ドライブで充電することもできます。入浴剤を用意して、クラスの後にお風呂に入る時間を確保したり、人に会う前に駐車場で一人で深呼吸する時間を作ったりするのもいいでしょう。いずれにしても、充電の時間を大切にして、それに合わせた方法を見つけてください。

5 外向的なアファメーションをする

 グループフィットネス・インストラクターとして、そもそもなぜ自分が教えているのかを思い出すといいでしょう。違和感をもつことがあっても、クラスの前や教室に入ってくるときに外向的なアファメーション(ポジティブな言葉で自分に宣言をすることでなりたい自分を引き寄せること)を実行することで、自信を持ってクラスを始めることや、ワクワクすることができます。

 アファメーションの素晴らしいところは、最初は言葉を信じられないかもしれませんが、言えば言うほど、すぐに本当のことのように感じることができるようになるところです。あなたもきっと驚くはずです。

 例えば、「私はスーパースターで、このクラスは私のステージだ!」とか、「私は教えることにとてもワクワクしている!」とか、「私は自信があり、楽しくて、そして参加者たちはそれを知っている!」など、あなたが望むことなら何でも良いのです。その日のクラスにどんなエネルギーが必要かは様々ですが、それが何であれ、それを自分に繰り返し宣言し、信じましょう。

6 小さなことから始める

 グループフィットネスの社交的側面に圧倒されないようにしましょう。最初のクラスですべての人の名前を覚える必要はありませんが、1人くらいは覚えられるでしょう。小さなことから始めて、あなたが望むコミュニティの雰囲気を作るためにできる小さな方法を考えてみましょう。

まとめ

 新規の参加者にグッドサインをしてみたり、次週のクラスで何か曲のリクエストがないか聞いてみたりと、小さなことで構いません。また、自分が内省的であることをクラスで共有し、同じように感じている人に自分の居場所があることを知ってもらうこともできます。

 グループフィットネスの良いところは、誰でも、どんな性格の人でも参加できるところです。その内省的な性格を活かして、次のクラスを盛り上げましょう。終わったら1人の時間を大切にしてくださいね。

AFAAブログ記事より
https://blog.afaa.com/how-to-thrive-as-an-introverted-fitness-instructor

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