近況/2023年9月

暑い暑いとは言いながらも、夏は盛りを過ぎた様相で、日差しは強くとも風が少し秋めいてきた。

私はと言えば、妊娠9ヶ月に無事たどり着き、少しほっとしている。脚が攣ったりやたらとトイレに目覚めたりと睡眠状況はあまり良くない。あとは動悸と、とにかく暑い。おなかがせり出して座ると胃が圧迫されて苦しい。眠い、だるい、疲れやすい。やたらと蚊に刺される。等々、いわゆる妊娠マイナートラブルのオンパレードという感じだ。
来月に入れば産休に入るので、今よりもう少し気楽に過ごせると思う。抜糸してしまえば、あとは来たる日に気合で産むだけ。

妊娠の何がつらいって、自分の体調不良も勿論つらいけれど、見えない中の人が健やかに育っているのか、適切な時期までちゃんとおなかにいてくれるのだろうかと、自分のコントロールできないことで1年近くもハラハラし続けることがとてもつらい。昨日順調でも、今日も順調という約束はない。

妊娠というのは本当に奇跡のようなものだと思う。春には小さく単純な形状だった細胞が、秋には人の形をしている。脳、肺、心臓、膀胱、腎臓等々がそれぞれ出来てきて機能している。骨や筋肉だって、それぞれ異なる形をきちんと形成していく。生命の神秘だなとエコーを見るたびに思う。たった一つの受精卵が、どうしてこうも複雑な形、機能へと変貌していくのか。不思議でたまらないし、同時に、多少のイレギュラーはあったとしても仕方ないのでは?とも思う。勿論、親心として、何の問題もなく健康に生まれてくることを願っている。けれど、もしもそうでなかったとしても、それを受け入れる社会的なおおらかさがあってしかるべきだと思う。

息子は保育園の夏祭りで急成長を見せた。なんと、大勢のお客さんの前に立つことができたのだ。歌も踊りもできないわけじゃない、けれど人前に立つことが苦手な彼がそこに立つのは、本当に勇気のいることだったと思う。実際、当日は難しいんじゃないかと思っていたし、嫌なら嫌と先生に伝えられればそれで構わないと本人とも先生とも話はしていた。険しい表情ではあったものの、入場から退場までを完遂した彼のがんばりを讃えたい。
来月には運動会がある。そこでも集団演技があって、練習は楽しく参加出来ている様子がうかがえる。先生からも彼がとてもがんばっていると聞いている。当日演技に参加できてもできなくても、それはどちらでも構わない。彼が楽しく参加出来ていることがうれしいし、そういう風に持って行ってくれている先生たちには感謝しかない。

運動会は私にとってもひとつの節目だ。
去年の運動会はトラウマでもあるので、それを自分の中でうまく超えたいという気持ちもある。だいぶ消化できたと思うけれど、それでもやっぱり不安に襲われないわけではない。
それから、運動会が終わった翌週には抜糸を控えている。抜糸の刺激で陣痛や破水が起こる可能性もゼロではないと聞くし、いよいよ正期産に入るので、いつ生まれてもおかしくないという時期に入るのだ。

子どもがひとりからふたりに増えるということがどういうことなのか、未経験なのでよくわからないけれど、苦しいことも楽しいこともあるのだとおもう。次のステージに進むと思って、できるだけ楽しみながらやっていけたらいいとおもう。
息子の時と違って、2人目はクリニックでの出産、母指別室、住環境の差、上の子の存在、冬生まれ、0歳入園とあらゆることが違う(予定)ので、どんな子育てになるのか、そしてどんな人に育つのか、興味深く楽しみに思っている。


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