無から負へ 2024/04/20

学校帰りにゴジラマイナスワンを観てきた。

基本的に怪獣映画は怖いので自分からは観ないんだけど先日やってた博士ちゃんっていうTV番組の東宝スタジオ潜入回が面白かったのと学校の先輩が怪獣映画好きとのことだったので観てみた。まあアカデミー賞も取ったわけだし良い機会でしょう。

で、感想。



映像〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!




まず大前提としてゴジラが怖い。皮膚の質感が細かい部分まで描写されてるし足音も声もビームもめっっっちゃくちゃうるせえし”人は食べない”っていう設定らしいから安心してたのに冒頭のシーンはあるし。その上で映像が凄い。

”VFX”というのはCGと実際の映像を組み合わせる視覚効果技術の総称(らしい)というが、マジでどれがCGでどれが実物なのか分からんかった。ゴジラ本体がCGなのはいいとしてもあの波とかもCGなの?マジ?じゃあ瓦礫はどこからどこまでが実物だったん?全部CG?????

船の撮影でめちゃくちゃ船が揺れて演者もスタッフも大変だったとか言ってたので船上のシーン全部海で撮ったのかしらと思ったらパンフレットのメイキング写真ではグリーンバックだった。あれも合成なんかい!!!!!メイキングムービーあったら観たいな。

あと当然と言えば当然なんだけど役者ってスゲ〜〜〜〜〜〜。我々視聴者はまさに眼前にいるゴジラ(ないしそれによる被害)を文字通り目の当たりにしてるわけだけど撮影中は何もない空間であのリアクションしてたわけでしょ?しかも台本に沿った演技だけじゃないはず。パンフのインタビューでみんな船上のシーンとゴジラがいるシーンでどの辺りを見るか(そして演技するか)が大変だったみたいなこと言ってて笑っちゃった。なんか目印みたいなの無いんかい。それでいて至近距離にカメラだのマイクだのがある中での演技なんだからおよそ常人には出来ねえ仕事だよな〜と思った。キャラとしては佐々木蔵之介の船長と学者さんが好きでした。推しジャンルのメンバーにめちゃくちゃ似てて「似てんな……」と思いながら観てた。

”怪獣映画”っていうとやっぱり人間VS怪獣というか”いかに怪獣を倒すか”みたいなところに主軸が置かれがちだけどシン・ゴジラとゴジラマイナスワンはそれに加えて人間ドラマもしっかり描かれてて単なるアクションシーン一辺倒じゃないのがいいですね。まあ他のゴジラ作品観たことないんでゴジラ作品は全部そうなのかもしれんが。シン・ゴジラは公務員時代に観たんじゃなかったかなあ?私が所属してた組織は全然登場しなかったはずだけど公務員としては現場を思うとめちゃくちゃ胃が痛いな…………と思ったイメージがある。特に後処理とかの段階が私の所属組織関係するだろうからさ…………。まず何をどうすればいいんだよ……とか思った。シン・ゴジラもゴジラマイナスワンも、色んな意味でプロフェッショナルの集合知で達成されている作品なんですね。内外問わず。そういう人間サイドの描写がしっかりなされることでドンパチシーンで人間サイドに肩入れできるし勝ったときの喜びもひとしおなんだろうと思う。まあシン・ゴジラもゴジラマイナスワンも不穏な終わり方してるけど。何?ゴジラ作品はああいう「絶望はまだ、終わらない――。」的エンドが伝統なんですか?

私は基本的に2次元ジャンルのオタク歴が長かったんだけど特撮系って正しく2.5次元かもなという気がする。昔あったオタク川柳で「実物大 実物ないのに実物大?」っていうのがあって笑ったけど特撮系ジャンルでは場合によっては現物が残ってるんだもんなあ。”実在しないモノが実在している”というのは2次元オタクからすれば羨ましい。とはいえ私も特撮系完全ノータッチだったわけじゃない。ウルトラマンはコスモス、戦隊モノはガオレンジャーとハリケンジャー、仮面ライダーは電王推しです。特に電王は未だに仮面ライダーストア行ってグッズ買い漁るくらい好きです。プレミアムバンダイのベルトも買いました。キャラソンもプレイリストに入ってます。よろしくお願いいたします。めちゃくちゃ世代がバレるな。

とにかくトータルとしては観て良かったです。こんな機会でもないと自分からは観なかったはずなので先輩方にBIG KANSYA……学生のうちに遊んでおけというのと知見を広げろとのお達しもクリアできる良い機会でした。もう一回パンフレット読みます。


最後に一つ。


”ゴジラが熱線出す前の背びれの動き、完全にデンガッシャーのアックス部分だな……”と思いながら観てすみませんでした!!!!!!


虚構から生み出されしは荒御魂  いつか現実すらも壊して

この記事が参加している募集

今日の短歌

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?