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自分自身で目標に向かっていける小説家を増やしたい

こちら募集を終了しました。ご覧いただいた皆様、ありがとうございました。



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オンライン小説講座、2024年度の募集を開始します。
小説を書く人に向けて、小説を書くために必要なすべてのことを伝え切る講座です。

講座の概要

オンラインで開催する全6回の小説講座です。1回の講座は2時間ほどで、1、2ヶ月に1回ほどでの開催を予定しています。開催期間は2024年4月1日〜12月31日までです。

講座開始前にご自身が書いた小説のなかでアドバイスがほしいものを提出いただき、そちらの添削について話しながら小説の書き方についてお伝えします。

その後は原稿を改稿していったり、コンテスト応募に向けて新作をプロットから考え始めて原稿を進めていったりします。



すべての講座は受講者ごとにzoomで個別で行い、それぞれの課題や学びたいことにあわせた内容でお送りします。

「10年以上コンテストに応募してきたけど、いつも二次選考止まりなのでどうにかしたい」

「自分の小説家としての強みが分からない」

「小説の書き方について基礎から網羅的に学びたい」

そのような方には自信を持っておすすめできる講座です。



講座の特徴

全6回のすべての回が、受講者と私1on1で行われるのが最大の特徴です。
決まりきったカリキュラムではなく、受講者の小説家としての目標や現在地に合わせて最適なものをオーダーメイドで提供します。

いただいた原稿を添削していくなかで小説を書くうえで分からないことや知りたいことをお聞きして、その都度必要なことをお伝えしていきます。



前回の講座のようす

去年の受講生が講座の内容をまとめてくれたものがあるのでそれをご紹介します。


こちらを読んでいただけると、どんな内容が学べるのか、どんなふうに講座が進んでいくのかが分かるかと思います。

私が自分で講座でお話したことをまとめたものもあるので、そちらもご紹介しておきます。



「文章が読みにくいと言われるのですが、どうしたらいいでしょうか?」

編集者として小説を書いている人の相談を聞いてきて思うのが、作家が「自分の小説は〇〇が短所なんですけど、どうしたらいいですか?」という相談。

その相談に「〇〇はこうするといいですよ」と、そのまま答えても悩みの解決につながらないことが多い。

なぜなら作家の「自分は〇〇が短所です」が真実とは限らないからです。自分の書いたものを客観的に評価することはとても難しい。


たまたま小説投稿サイトのコメントでもらった「文章が読みにくかった」という感想。それを「私の文章は読みにくいんだ、、」と過度に受け取ってしまって、ずっと引きずっていたり。

でもそういう人の小説を読ませてもらうと、文章が読みにくいなんてことは全然なかったりします。こういうことが本当に多いです!

該当の小説をよく読んでみると、たまたま冒頭の地の文が多かったり、ちょっと難しい熟語を使っていたりするだけ。その人の書いた文章すべてが読みにくいなんてことはない。地の文を減らしたり、分かりやすい言葉に変えればいいだけのこと。

本当は、その人の文章は読みにくくなんてない。でも本人は「自分の文章は読みにくい」と思ってしまっている。自分の書いた小説に関する現実と本人の認識のズレを、なんとかしたいとすごく思います。


編集者として、なんとか食い止めたいこと

自分の小説の欠点ではないところを欠点と思ってしまったことによって、しなくてもいいのに文章のスタイルを変えてみたり、必要のない勉強をしていたりする。

そうやって本来は自分の小説のスタイルとしていい感じにまとまっていた、自分の小説家としての長所だったことを自分で壊してしまう。もったいなさすぎる!
編集者として、なんとかして食い止めたいと思うことです。

このようなことを考えたときに「文章が読みにくいと言われるのですがどうしたらいいでしょうか?」という質問に「その場合は〜」と答えるだけでは、その人が思い込んでしまった余計なことを外すことができないのです。

そもそも文章が読みにくくないのに、読みやすい文章を書く練習をしていったらどんどん分からなくなってしまう。もともと書けていた自分のいい文章がどのようだったかも見失ってしまう。


だから小説を書いている人にアドバイスをするときは、その人の書いた小説を読ませてもらうことが私にとって重要です。まず読む。

それでその人の小説家としての現在地を把握する。どこは上手にできていて、どこがもう少しなのか。「悪くはないけど、もう一歩なんだよね」と読んだ人に言われてしまうのはなぜなのか?その答えを探る。

キャラか?ストーリーか?舞台設定か?文章か?

具体的に、どこがもう一歩なのか。そしてその一歩を埋めるためにはどのような改稿をしていけばいいのか。どこに気をつけて書いていけばいいのか。

その人が書いた小説を読んで、それらの答えを見つけられたら。初めてそこでアドバイスをしてもいいのだと思います。


自分自身で目標に向かっていける小説家を増やしたい

アドバイスをする前に、絶対にその人が書いた小説を読ませてもらうこと。
読ませてもらってその人の小説家としての現在地を知って、小説家としての長所と、これから勉強をがんばっていくべき部分、どのような勉強をしたらいいか?を考えて、分かりやすいように伝えること。


もし、それができたら。その小説を書く人は、自分の小説家としての強みと弱みを理解できる。そうなれば自分の良さを見失わないでいられるし、向上させるべきポイントを把握しているので改善に向かっていける。「どうして選考で落ちてしまうのか分からない」ということはなくなる。自分自身で目標に向かって進んでいける。


そのように小説を書く人を増やしたいと思い、この講座を開催しています。
集団講座ではなく個別でオーダーメイドでの講座にこだわることや、単発のセミナーではなく全6回という長めの期間にしているのも、書き手として自立できる状態になるまで面倒を見たいという気持ちからです。

おもしろい小説を書くこと。書ける人間になることはとても難しいですね。。それを人に教えることもとても難しい。

プロの小説家になりたいと努力を続ける人たちと接し続けるなかで「なんとかチカラになれないか?」と私なりに考え続けた結果がこの講座です。


教える側が使う。時間と!労力を!

教える側が時間と労力を使うこと。これがいまの結論です。

小説家になりたいと思いつつも、いつもコンテストの一次選考で落ちる人をどうすればいいのか?どのように知識を伝えていけばその人は小説家としてレベルアップできるのか?

この問いに効率のいいやり方の答えを探していましたが、効率を求めているその考え方がダメなんだと去年に気づきました。

効率やコスパのいい方法なんてない。私が1人の人間に時間と労力を多くかけるだけ。その人ができるようになるまで付き合えばいいだけ。

私は生来の性格がめんどくさがりの不真面目なサボり屋なので、小学生のころから「もっと効率よくできる方法はないか?」と自分の努力を最小限にする方法を目を血走らせながら探していました。自分の努力を最小限にすること。そこにのみ真面目で真剣でした。

残念ながらその性格は大人になってからも変わっていません。しかし、小説に関して編集者としてその姿勢ではダメなのだと知るに至りました。教える側に自分の時間と労力をかける覚悟。それがなければ小説を書くことを教えることは難しい。




去年に受講してくれた人たちの成長が私にとっては大いに希望になりました。時間と労力をかければ小説家としての成長を手助けできると感じることができたので。

書籍化が決まった人。商業作品を見たときに物語のパターンが思い浮かぶようになった人。プロットを書く必要性に気づけた人。自分の書く小説の魅力を確信できた人。

みなさんの報告のひとつひとつが、私に「やってよかった」と思わせてくれました。ありがとうございました。


今年はどんな方とご一緒できるのか、ご応募を楽しみにお待ちしております。


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