テレビ局職員に課せられた意外なノルマ

給料をもらうサラリーマンなら誰しもが抱えるノルマや目標ですが、本業に直結しないものにはやる気が出ませんよね。

ましてや自主的に掲げた目標でないのであればなおさらです。

地方のテレビ局は東京のキー局、キー局は新聞社の傘下にあるという構造です。
例えば、朝日新聞社傘下にテレビ朝日、テレビ朝日の傘下に全国の系列テレビ局があるという形になります。

資本関係があるゆえに出向などの人事交流があるほか、テレビ局の社長や取締役は新聞社出身であることが多いです。

新聞社、テレビ局の社員はそれぞれ新聞、テレビの業務をこなしますが、ある地方テレビ局社員には驚くべきノルマが存在するのです。

それは、新聞購読の契約ノルマです。

ある地方のテレビ局では、毎年、すべての社員の新聞購読契約の獲得件数が社内に掲示されます。
もちろん正式な業務命令ではないのですが、幹部社員が張り出すのですから、社員は大きなプレッシャーを受け、ノルマのようにとらえざるを得ません。

中には「ZERO」だけは避けようと、自分で契約する社員もいるそうです。
噂によると、テレビ放送と引き換えに、新聞購読の「お願い」を取材先にほのめかす社員もいるそうです。

そのテレビ局がなぜそうなったかと言うと、いびつな株主構成です。

通常は新聞がキー局の筆頭株主、そのキー局が地方テレビ局の筆頭株主、という構造になります。
しかし、そのテレビだけは全国でも珍しい事例なのですが、地方紙が筆頭株主で、東京のキー局が第二位の株主なのです。

そのためノルマで課せられている新聞は全国紙ではなく、その地方紙の新聞になります。

持論ですが、
不本意なノルマを嘆くだけのサラリーマンは、力なきサラリーマンではないでしょうか。

会社に依存しない能力を身につけ、不本意な世界からいつでも飛び出せる力と能力を身につける。それがすべてのサラリーマンが目指すべきことかと思います。

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