「叶わない願いを手放す時」
第一志望に落ちました。私は、そこで働くことを小学生の頃からずっと憧れ続けていました。
人生の運を全て使い果たすくらいのレベルでしか叶わないことは分かっていたのです。期待するほど自分が傷つく、そう思って自分に言い聞かせていました。
でも、いざ本当に落ちた時、私は想像の10倍落ち込みました。どうやら、私の願いは思ったより重かったようです。
就職活動なんてまだ知らない11歳。素直にかっこいい、私もあんな風な大人になりたいと思いました。
10年後も、その思いは変わりませんでした。でも、目の当たりにした現実は、恐ろしい就職難易度です。私はこんなものに憧れてしまったのか…とりあえず一旦絶望しました。こんなんオーディションよ。
初っ端でくじかれたら、そこまで落ち込まなかったかもしれません。もしかしたら、あり得るかもしれない。夢が、叶うかもしれない。そんなギリギリのラインにきてしまったからこそ、私はより期待値を上げていたのでしょう。
どれだけ願っても、もう叶わない夢。宙ぶらりんになった想いは、行くあてもなく今も私の中に彷徨い続けています。いつになったら、私はこの願いを自分の中で昇華することができるのでしょう。
まだ正直、私は気持ちを整理しきれていません。
いつか、この願いを手放すことができた時、
「私に夢を与えてくれてありがとう。」
そう、思えるような、さよならでありたいと思います。
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