「特別」な人間なんて存在する?


「私はこんなことができます」
「私はこんな経験をしてきました」
「私のこの力は、御社に必ず役に立ちます」

就活生の自己PR。どんな事柄を当てはめるか、就活生は誰もが悩むことなのではないでしょうか。

今、私の身近な人が就活真っ只中です。頭の中は就活でいっぱいなのが話していても伝わってきます。
就活の話を聞いている中で、私はシンプルに疑問に感じたことがありました。

私の認識として、就活での面接や書類選考というのは、いわゆる自分を売り出す活動であると思っています。そして、自分のセールスポイントを強調すると同時に、周囲との差別化を計る。自分は他とは違うということを、いかに上手く伝えられるかによって採用か不採用が決まるものであると考えています。

一定水準の仕事ができるだけでよければ、わざわざ差別化をはかる必要はありません。基準をクリアした人からランダムに選ばれれば良いのです。しかし、そうではないのがいまの選考の現状でしょう。
より良い人材を求めるには、テストの結果ではなく「人」を見極めなくてはいけないのだと思います。

少し話が逸れましたが、私が感じたのは、「特別」でなければ選ばれないのか?ということです。もちろん何をもって特別と判断するのかによって捉え方は様々ですが、シンプルに差別化を図らなければ勝ち上がることはできないのではないかと思っています。これは非常に難しい問題であると感じます。

特別である必要は無い、というのはよく言われると思いますが、私はむしろどんな小さなことでも「特別」をつくることが必要なのではないかと感じています。みんなが普通でよければわざわざたくさん選考を重ねることもないのではないでしょうか。

自分を見つめ直し、リクルートスーツに身を包み、「自分」を売り出すというのは、とても過酷なことかもしれません。個性を活かすというよりも、個性を創り出すという方がふさわしいような気がします。未来の私は、どんな「特別」を見出すことが出来るでしょうか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?