「素直になることを忘れた大人たちへ」

私はたかだか20年しか生きていない未熟者ですが、
少なくとも小中高と学校という社会に身を置いてきて、「空気を読む」とか「協調性」とかいうものを学んできました。もちろん社会に出ていく上で必要なスキルであることに変わりありません。

ですが、私たちはそれと引き換えに、自分に素直になるということを忘れてしまっていると思うのです。

縁あって私が関わらせてもらっているのは、小学校1年生〜3年生くらいの子供たちです。「合わせる」ことを学んでしまった私には、眩しいくらいまっすぐな子供たちの言動がときどき胸に刺さります。

気になったことはとりあえず聞いてみる。
嫌なことは嫌だと言う。
やりたいことははっきり言う。

大人から見た彼らの言動はまだ、”わがまま”なのかもしれません。しかし、彼らにとっては自分の感じたことを素直に表現しているだけなのです。いつから私たちは、自分の気持ちに正直になることが怖くなってしまったのでしょうか。

私は子供たちと関わる時に必ず気にしていることがあります。それは、「自分を作らないこと」です。
まだ人生経験の浅い彼らには、大人の事情なんてものは通用しないかもしれません。ですが、彼らも一人一人の人間です。嘘をつかれたら嫌ですし、心無い大人の言動に気づかないほど甘い存在ではありません。だからこそ、ちゃんと正直に向き合う必要があると思うのです。

私は子供たちから、「素直になること」の大事さを学びました。社会でいろんな人々と生きていくためには、従うことももちろん必要です。しかし、自分をきちんと持ち、自分の心に正直になることも大切なのではないかと感じます。綺麗事かもしれないけれど、心の片隅に常に置いておきたいと思います。



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