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利用明細が次々電子化。ずいぶんと、冷たい世の中になってきたな。と思う。

2~3年前からぐらいかな。
急に、
カードやら何やら、
ありとあらゆる
利用明細、
請求明細が、
紙での送付を取り止め
電子化するという告知が、
相次いでいる。

「電子化に切り替えるから手続きしろ」
という内容が
優しげな言葉遣いで告知されている。

大体は、
紙面での明細が欲しければ、
有料でやってあげても、よろしくてよ。
という感じ。

世の中、全員が
元気で健康な訳じゃない。

色々な理由でサクサクと、
手続きできる人ばかりじゃない。

中には、スマホもパソコンも
持っていない人だっているでしょう。

この選択肢を与えない一方的な電子化を
私は、
電子化による弱者迫害だよ、
って。ちょっと思う。

利用明細、請求明細ごときで
大げさな?

いえいえ、
これは今の社会の象徴的な事象だと思う。

普通であることを前提にした 
企業や社会が尊大となり、
個人は、
普通にできる事を強要され、
普通の枠の外にいる人達は、
無視されるか問題視され、
できないなら、やるなと切り捨てられ。

それを観察している普通にできる人たちは
普通の枠からはみ出たらヤバいっていう
意識を無意識下に植え付けられていく。
弱ったらダメだと恐怖する。

助け合えない社会。
弱れない社会。
こんな不安で恐怖な世界。

現役世代だけで、
なおかつ、
普通に働く事ができる人たちだけで
構成された企業。

その集団に、
そこには属せない人たちの
生活を想像してくれ。
というのが、そもそも無理な話か。

電子化で、
便利、自由、スピードを得る一方で、
人の情の重量がずいぶんと軽く
なってきたもんだなぁ。

と、今日もポストに1通の封筒。
やれやれ。





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