鉄棒奮闘記 〜腕の力が全くなかった娘が、見違えるほどの力をつけるまで〜

私は小さい頃、逆上がりが全くできませんでした。
1回だけ犬の散歩中に一人で立ち寄った時に、たまたまくるりと回った記憶があるのですが、犬しか見ていないので、家族にも言えませんでした🐶笑

娘も3ヶ月前は私と同じで、腕の筋力が皆無でした。

ネットで調べると、1、2歳の頃から公園等でぶら下がることがとても大切で、自分で自分の身体を支えられる筋力が身についているかどうかで、差が出てくるということがわかりました。

思えば、2才差で弟が生まれてから、外に連れ出すのも大変で、
マンションの入り口を出た瞬間から、歩けないと泣いていた娘です。

なかなか、体力をつけるのが難しい時期が長くなってしまい、体力のないまま、幼稚園児になってしまいました。

疲れてイライラしたり、うまくいかないと泣いたり怒ったりする事もよくありました。

体操教室に1年間通いましたが、人と比べては自信をなくし、泣いたり寝そべったりいたずらしてしまう事もしばしば。
泣きたいのはこっちだよ。。。私に泣かせてくれよ。。と何度思った事か。。

そして親子で限界になって、1時間ずっと寝そべってしまった日を境に、体操教室を辞める事を決めました。

その後は、とにかく体力と免疫力をつけるために、公園へ連れ出し自由に遊んでもらう事に意識を変え、

それはそれで、今度は外に行く行かないで姉弟でもめ、行けば弟の方が、虫を捕まえるまで家には絶対に帰らないわで、虫かご3個持ち歩く日々。

いつも帰宅は最後だれもいなくなるまで、暗くなるまで帰れない事も多々あり、でも体力をつけてあげたい一心で、切なくなるのを堪えていました。

そうして1年ほど、一度は離れた体操教室に、秋頃に幼稚園のお友達から「いつ戻って来るの?」と言われたと帰ってきました。

自分から「体操教室に戻りたい」と話した娘に、私は疑心暗鬼でした。

まぁダメだったとしても、そんな娘を今度こそちゃんと受け入れる覚悟を持って、始めてみるかと、再開して3ヶ月めで、鉄棒が始まりました。

やはり来たか…。という寝そべる状況に。

外で練習するにも、できない自分を見せたくなくて、全く触ろうともしません。

でも、本当はできるようになりたいんじゃないか。。でも、自分も小さい頃できなかったし、無理強いはしたくない。

迷いながらも、私は自分が大嫌いだった鉄棒と、子どもと本気で向き合い、鉄棒を購入する事にしました。

最初は全く全く筋力のなかった娘でしたが、前回りを毎日毎日やっているだけでも、少しずつ筋力はマシになっている気がしました。

何より体操教室での鉄棒を、できなくても嫌がらずやりきってくれるようになった事だけで、私はとても満足していました。

そしてある時、家族で公園に行った時、パパから「できないママの、できないなりに頑張ってる姿を見せてあげなよ笑」という言葉を受け、
半ばバカにさたのかなと思いつつ、仕方なく、逆上がりをしてみた私が…。

思いもよらず、人生で2回目の逆上がりに成功しました。

鉄棒以外の運動は結構好きで、今でも一人でYouTube見ながら運動したりしているのが良かったのかな。

自分ができなかった事が、いつのまにかできるようになっていて、
できたのはなぜか?掘り下げてみたら、子どももできるような気がしてきました。

でも、無理強いしてやるような子じゃないし、本人が前回りしかやりたくないなら、仕方ないな、と見守る事に(放っておく事に)しました。

そうこうしているうちに、同じくお家に鉄棒のあるお友達が、
最初はできなかったのに、できるようになっていた姿を目にした娘。

そこから、やる気スイッチが入りました✨

「やればできる、やればできる!」娘は唱え始めました。

そう追い込んで頑張ろうとする娘に、私は、自分ができなかった経験があるので、

「やってもできない事もあるよ(なんてネガティブな。。でも、頑張っていたら必ず腕の力はつくから、そうしたら怪我もしにくくなるし、運動ももっと楽しくなるよ!」

と言う事にしました😌

私の姉が、運動神経がとても良くて、
なのに、逆上がりができない妹の私はなんてダメなんだ、
もうできなくてもいいやって、
ヤサぐれていた経験があったからです。

できるようになったら、きっと自信を持てるだろうけど、
できないからって、ヤサぐれて、自分の事を嫌いになってほしくなかったからです。

たまに、「本当にやればできるのかな。私できなかったらどうしよう。」と自分で自分を追い込んで泣いていました。

そこで私は、もう一度、YouTubeやネットで、できるようになる方法を色々と見直しました。
やっぱり腕の筋力、手押し車と壁倒立が重要、それから少しの腹筋も大事なようでした。

「できなくてもいいんだよ。」と親は口では言いましたが、

「できるようになりたい」と、悲しげに泣く娘の本気度を感じて、機嫌の良い時に、筋トレと手押し車を毎日やるようにしました🤣

そして、腕の力はついてきた様子でしたが、なかなか足が上まで上がらない。

怖くて踏み込む力が弱いからかと思い、足元に目印を置いたり、踏み込む場所にクッションを置くようにしたところ、

劇的に足が上にいくようになりました。

そして練習から3ヶ月めで、先週からできるようになりました。

できたから言う訳じゃないけれど、
私自身ができなかったので、
正直、鉄棒なんかできなくてもいいわと心から思っていました。

ただただ、娘が出会った体操教室のお友達から受けた刺激や、先にできるようになった子を見て感じた気持ちに素直になってほしい、

そして、とにかく比べては自分はダメだと自信をなくす娘に、
できてもできなくても、自分の事を嫌いにならないでほしいと願っていました。

その第一歩が鉄棒を通じて、親子で踏み出せた気がしています。

人生も、こんなご時世でうまくいかない事はたくさんです。
だから、誰よりも優れている何者かになってほしいなんて思いません。

ただただ、自分の良い部分を見つけられて、お友達の良い所も受け入れられるようであってほしい。

だから、まずは自分の事を好きでいてほしい。だって、自分の事が嫌い過ぎていたら、お友達の良い部分だって見えなくなってしまうから。

そして親の私も最近まで、自分を認めるって難しいなって思ってたけど、

子どもに自分の事を好きでいてほしいなら、私自信が、自分で自分に満足できるようでいたいなと思う今日この頃です✨

この記事が参加している募集

育児日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?