ランニングのバイオメカニクス 中長距離の科学的トレーニングより ①
筋の働きの結果生じるパフォーマンスの要素は、
筋力
持久力
スピード
に加えて、調整力が相互に結び付き滑らかな動作パターンが現れる。
人間は自己最適機構の仕組みを持っており、課題に対して徐々に効率を高め、新しい課題や高い課題適応させる。
熟練した選手がエネルギー消費を最小限にしてより質の高いパフォーマンスを発揮するときは
平衡感覚と調整力が向上し、姿勢維持の負担が減る。
無駄な動作や力んだ動作がなくなる
必要な動作が適切な方向に適切な速さで行われ、エネルギーの損失が最小限になる
主働筋、拮抗筋、共同筋が合理的に協調して働く
弾道ストロークに置き換わる
という特徴がみられる。
ランニング動作の速さは、身体動作の周期に左右される。そのため、動作をうまく協調させ、共振させるのがよい。ランニングでは、ピッチに限界があり、スピードが制限される。しかし、最適な共振周期を身に着け、ストライドを伸ばすことでスピードを増加させることができる。
つまり、速く走るためにはストライド長とストライド周期が重要である。
例としてあげると、
同じ身長、脚長の2人の選手がいる場合それぞれの最大なで走るとき、エリートランナーのほうがストライドが数センチ長くなるという結果となる。
ストライドが長い場合、共振によって移動範囲が増大に適応し、主働筋により強い張力が求められる。また拮抗筋には同程度の弛緩が必要とされる。
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