ファンドにいるのでM&Aの実務の教科書になる本をご紹介

いちおPEファンドといわれる末席にはいるので、仕事としては、企業買収なお仕事が多いわけで、マーケティングの本ばっかりオススメするのもどうなんだろうってことでM&Aの実務についての本をご紹介

 企業買収の実務プロセス

こちらはもうM&Aやってる人なら結構見てる人多いんじゃないかな。

第2版になっていますが、第1版は結構前に出てたはず。

企業買収クロージングの一連のプロセスまでが詳細に書いてあり、大体こんなプロセスでやっていくよねっていうのがわかるものになっています。

それぞれのプロセスごとに注意点なんかも書いてあるので、これを読んで理解できれば大体のことは対応できるかなってぐらい教科書的使い方ができます。

大体の企業買収とかM&Aの本は税理士、会計士、弁護士などの専門分野の視点で書かれていることが多いのですが、この本のいいところは、買い手企業側の視点で書かれているので企業のM&A担当やファンドの担当者などにマッチしている内容になっているので網羅的に一連の流れがつかめます。

 

M&Aにはそれ以外にも交渉のテクニックやさまざまな局面での問題点が山のようにでてくるのでこれ見れば完璧という感じにはなりませんが、クロージングまではたまに読み返すとあ、これ忘れてたわとか出てくるので、サポートしてもらえる感じで今でもデスクに置いてあります。

ただ、そこまで求めてもという感じでもあるのですが、ちょっと残念なのがPMIに関する記載が少ないところですね。案件のクローズした後のバリューアップは運の部分はかなりあるのですが、その運の変動要素を少なくするために大事だと自分自身では思っています。PMIについては本当にサラッと書いているだけなのでその部分は他の本を参考にしたほうがいいですね。そういう本はいっぱいありますので。

 PMI以後の体制強化や運営は事業会社出身の自分としてはかなり大事だと思っていて、これで失敗する人も多いのが事実なんですよね。それはまたちょっと別の時に書いてみようかな。

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