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早咲きする梅 後ろ手に走憎するパイプライン

写真は「メタル手に梅見」

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2024/02/22 初稿
2024/02/25 写真掲載
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 梅や桜の開花が年々早まり不安です。出来たら暖かい方が嬉しいが、2月の天気予報に「今日の最高気温は4月並み」を耳にし、翌日には「今日の最高気温は5月並み」と聞く気候が不安です。
 2022年2月24日に勃発したロシアによるウクライナ侵攻が未だ続いていることも不安です。
 戦争勃発後メディアから連呼される「ノルドストリーム」という音色は、アニメ『機動戦士ガンダム』を観ていた私の中に自ずと「ガイア」「オルテガ」「マッシュ」黒い三連星を想起させるのは無理からぬ話である。ホバーする新型モビルスーツ「ドム」が作中に登場するのが「オデッサ作戦」である。
 セルアニメが3D CGに至り、現実は2D セルアニメに接合していくかの如く、現実世界と虚構は漸近する。計画的陰謀は物語から派生するMSVの型式版に宇宙の秘密があると思い込み、ガンプラの箱裏や側面に印字されたバーコードの数値をマヤ暦に参照し、予兆を、未来を読む出鱈目な誤読が蔓延る昨今。
 不安の最中、藁をもすがりたくなるのは判りますが、はっきりさせておきたい。ザクタンクはただのザクタンクです。それ以上の意味はありません。ガンダムという世界の創造主である富野由悠季さんに人類の行先や、恋愛事情を占ってもらうのは辞めましょう。冨野さんはアカシックレコードを読むことは出来ません。SFとは占いではなく、現在から予測する行先の愁いがその本質ではないでしょうか。

 教育家庭から悪魔の神殿のように蛇蝎される、俺にとっての神器「ファミリーコンピュータ」のゲームソフトに『ゴルビーのパイプライン大作戦』というものがあった。その内容は水道管を上手く繋ぎ、漏れ伝わる水を上手く導く。そうすると楽しい♪ という出鱈目を元に開発されたゲーム。
 幼き頃の私にはうねる水道管をDJのように接合し、楽しい♪ と思える奇異な価値観を持ち合わうことはなく、管を繋ぐ表層的なパズル以上にそのゲーム自体がパズルだった。
「うわ、つまんねえ」つって、ファミコン本体からクソゲーのROMを引き抜き、俺は代わりにボタン連打で錐揉みから復元する『スカイキッド』を本体に差す。指がちぎれる程に連打した名作だ。
 使い込まれたスカイキッドの起動は、冬季の旧車エンジンを始動させることに似た儀式を要した。ファミコン本体、ROM差し口に積もったプライドを、二酸化炭素に含有されたコーラーやライフガードの俺の甘い吐息で吹き飛ばす。
「ノズルダスターは小さな埃も見逃さない」 甘い呼気はスカイキッドのROMもダスターする。樹脂の軋み音と接触音を打ち鳴らし、ファミコン本体にブッ差し、「次はこれ」 ファミコンという市場に現れた自動連打コントローラー(連射名人の大会では使用厳禁のそれ)を繋ぐ。
 俺のスカイキッドは不死鳥と化した。
 今にして思えば『ゴルビーのパイプライン大作戦』とは、ゲーム開発背景には天然ガスパイプラインという存在があったのではないだろうか。まだまだゲームと漫画は子供向けという価値観の時代。「上手く天然ガスを繋げ! 楽しい♪」と、世の中に売り出しても伝わらないだろう。ではゲームと漫画の文化価値が高まった今この時代に「上手く天然ガスを繋げ! 楽しい♪」と売り出したところで、結局ムズイ。
 ロシアによるウクライナ侵攻の背後に私は天然ガスの香りを嗅ぎ取っており、エネルギー外交の難易度はユーモラスを著しく欠く、ハードコアのものとなり、笑みを失調した事態に陥っている。

☆繰り返したいことだから、以降はみんな音読してね。音読すると楽しい♪
「私はロシアが侵略したから悪いとは判断していない。侵略したことが悪い」 ここで決め顔。「侵略した側がロシアだった。それ故ロシアが悪い」もう一度決め顔。「これが例えばアメリカだったとすると、途端に掌を返すということもない。ごくごく単純なことで、他人の国を侵略する方が悪いということが本質だ」相手が米国人の場合は事前にボディーチェックしておけ。撃たれるらしいぞ。
☆昨今、身体への接触はハラスを孕むので、そういう意図ではないことを事前にお伝えください。

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