前回のまとめですが、
①お金に対するネガティブな感情は親から受け継がれる場合が多い
②お金を使うことは悪ではない
③お金のせいにしてはいけない
④借金には良い借金と悪い借金がある
⑤自分の人生には自分だけの価値観を持つことが大切である
です。
自分の人生の主導権は自分にあります。親や他人にそれを握られ必要ない価値観で人生を送る必要はありません。

反対の価値観を持つ人

われわれは親からのネガティブな感情が強く影響されています。長い時間をかけて根付いたメンタルブロックを外すのは容易なことではありません。
そこでどうしていくべきかというと、親と反対の価値観を持つ人、すなわちお金にポジティブな価値観を持つ人と付き合うようにしましょう。
同じ職場内で探してもいいとは思いますが、収入の取り方や職場で醸成される価値観では似たような人が多いと思いますので、環境が異なるところに身を投じましょう。
付き合う人も変われば現在の自分の仕事への取り組み方や仕事への意欲も変わってくると思います。
お金に対してポジティブな価値観を持つ人と付き合うということは価値観のアップデートにつながりますので、ぜひ取り入れてみてください。そういった自分が持っていない価値観を持っている人は仕事に対する考え方や姿勢もとても参考になります。前例にとらわれず、常に新しい可能性を探し、自分が良くなる方向に思考していきます。前向きな人の近くにいれば前向きに考えるようになり、後ろ向きな人の近くにいれば後ろ向きになりがちになります。仕事が嫌で嫌でしょうがない人はその時間を嫌な時間のまま過ごし、生産性がとても低いでしょう。楽しく仕事をする人は周りの人も巻き込んでより良い時間を過ごします。前者は今だけを乗り切ればいいと言う短期的な思考であり、後者は長期的な視点に立ち、人間関係や仕事がどんどん好転していきます。

昔の出来事を引きずらない

お金に関して何かしらの失敗を経験してきている人はその時の感情が鮮明に残っているといざ行動しようとしたときに過去の失敗がよみがえり、行動を阻害してきます。こうした失敗を克服するためには「なぜ失敗したのか」原因を考えることが大切です。
仕事や恋愛でも同じことですが、分析と改善が必要です。どうしてそうなったのか、どうすれば未然に問題を防ぐことができたのか、次回からは未然にその問題を解決しておこう、と原因を分析し、問題点を改善していくのです。
失敗は大きければ大きいほど辛いものですが、それを乗り越えていく必要があります。壁に当たったり、問題が起きるということは前進している証拠です。何も起きない人生は無難ではありますが、面白味はありません。社会人になり誰しもが新しい事を避けたがり、問題が起きないことを選びがちです。多くの人がそうなのですから、その集団に居続けるということはあなたもそうした人間になっているかもしれません。少数派の意見は多数派の意見の人と同じような考え方や行動をとるように暗黙のうちに強制させられる同町圧力に似ています。集団にそまって行動した結果、自分の人生が思うようにいかないと嘆いたところで自分の人生の責任は自分にあります。「みんながそうしていたから」「みんながそう言うから」と言ったみたところで誰も責任はとってくれません。
過去や未来と向き合い、自分を前進させるのも後退させるのも自分自身です。

失敗したからこそ得られる視点

私もかつては株式投資やFXなどをやっていました。しかし、所有していた株が塩漬けになってしまったり、資金をとかしてしまったりと失敗ももちろんありました。
いろいろ勉強してみた結果違う商品を購入したりと試行錯誤していました。
結論から言うと「自分が理解していないものに手を出してはいけない」という学びを得ることができました。
 
お金に関する失敗の原因を本書が紹介していますので、参考にしてみてください。
○外的要因
景気や市場環境の変化、法制度の改正、パートナー側の問題など
○内的要因
知識不足、管理の不十分さ、それらからくる判断ミスなど
このうち外的要因は自分の力でコントロールできるものではありません。しかし、内的要因であれば自分が変わり、知識を増やし、判断するときに慎重に考えたり、友人に相談するなどすることで未然に防ぐことができます。
 
失敗したときいつも自分の中にはマイナスの感情が生まれ、自分は「被害者」であると思い込んでしまいます。被害者と思ったままでは目の前に広げられた選択肢の中で正しいものを選択することができず、選択肢自体も少なくなってしまいます。
失敗したと客観的にとらえ、その事象を分析し、改善することで学びを得て、挑戦していきましょう。
 

まとめ

①お金に対して自分の親と反対の価値観を持つ人と付き合う
②失敗を分析・改善することでお金に関する失敗を乗り越える
③外的要因はコントロールできないが、内的要因は自分が変わることでコントロールすることができる