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お金のロードマップ91話 ユダヤの商法vol.10 納得するまで質問の手を緩めるな

前回のまとめですが、
①ユダヤ人の価値観の基準はお金である
②信じられるのは自分自身、父でも母でも信用しきってはいけない
③金融教育は幼少期から実施しよう
でしたね。

ユダヤ人の金融教育やマインドはとても見習うところが多いと思います。
誰も信用しないということに関してはニュースや人から聞いた話を鵜呑みにせず、自分で調べたり、自分で体験するなどの行動が大切ですね。
また、幼少期からお金について勉強させることはとても大切だと思います。お金と距離を置かせるよりもお金が身近なものとして家庭で接していくことでお金のマイナスイメージが蓄積しないようにできます。


AIアート検索ワード:自分がわからないことをわかっていないビジネスマン

中途半端は罪

『知らざるを知らずと為す是知るなり(しらざるをしらずとなすこれしるなり) 』これは孔子の名言であり、知らない事は、知らないと自覚すること、これが本当の知るということであるという意味です。
哲学者ソクラテスの『無知の知』も有名ですね。これも『自分がそれを知らないことを知っている』という無知を自覚するものです。
ユダヤ人は好奇心がとても強く、物事に対して『なぜそうなっているのだろう?』と疑問に持ち、納得するまで質問の手を緩めないようです。それは取引の際も同じで中途半端や曖昧な状態ではユダヤ商人は取引しません。

AIアート検索ワード: 敵を知り、己を知れば、百戦危うからず

敵を知る 

ユダヤ人は非合理性を見出しては質問攻めにし、理解できるまで質問し続けます。
これはユダヤ人の博学さにも表れていると思います。こうした追求をやめないことで自分の知識も増えていき、これから取引相手になるかもしれない相手のことを知るキッカケになっていくのかもしれません。
特に詐欺に遭う人は『自分は大丈夫』と相手のことを知ろうとせず、『自分』が大丈夫と思い込んでいるだけで、『相手』のことについては何も知識がないのです。身を守るには『相手』のことを知る必要がありますね。
孫子の兵法にもありますが、『敵を知り、己を知れば、百戦危うからず』と言われるとおり、敵の実力や現状を把握して、自分自身のことをよくわきまえて戦うことで何度戦っても勝つことができるのです。

AIアート検索ワード:働いた分しっかりと休息をとる男性

働いたら休む

働いたら休むというのは至極当たり前のように聞こえますが、日本人は全くできていません。
世界的に見ても日本ほど『働きすぎ』な国家はありません。
労働時間の世界ランキングをざっと並べますと、以下のようになります。
1位…メキシコ(2,128時間)
2位…コスタリカ(2,073時間)
3位…コロンビア(1,964時間)
4位…チリ(1,916時間)
5位…韓国(1,915時間)

12位…アメリカ(1,791時間)

27位…日本(1,607時間)
となっています。
日本の悪き伝統とでも言いましょうか、昔ながらの考え方で日本では残業することは、「仕事を頑張っている人」「より仕事に熱心に取り組んでいたりする人」といったポジティブなイメージがあります。
しかし、海外は違います。「残業をする人は仕事ができない人」「プライベートの時間を楽しまない人」と見なされる傾向があります。
では、労働時間が多いとどのようなリスクが考えられるでしょうか。
みなさんが頭をよぎったものがあると思います。
①過労死です。厚生労働省発表の令和3年度『過労死等の労災補償状況』によると、過労死等に関する請求件数は3,099件と、前年度と比べて264件も増加しています。
②離職率があがることです。長時間労働によって従業員に負担がかかり離職率があがることにも繋がり、結果として企業存続にとって大きなリスクになります。
このような労働環境から日本のサラリーマンは満足に食事もすることができず、連日の残業に耐え抜かなければなりません。
働くばかりでは休息もとれず、いずれは健康を害してしまいます。その点ユダヤ人は自分の人生の目的である快楽を味わえなくなることを身をもって知っているため、必ず働いたら休むことを徹底しているのです。
まさに働き詰めの日本人に必要なことではないかと思います。

まとめ

①知らないことを知っているふりをして中途半端に終わるのではなく、納得するまで質問したり調べることが大切である
②ビジネスにおいて相手のことをよく知るのは自分の身を守ることにも繋がる
③働いたら必ず休むことが心の健康状態を保つことに繋がる

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