見出し画像

旅のラジオを聴きながら⑦

語学授業3日目。
 
 今日は5:30に起きて、シャワーを浴び、少し勉強。
形容詞の語尾変化について、昨日の授業でやったが、なかなかコツを掴むが大変なので、先生からやっとくといいと言われたページをやった。何となくだが、資料を見ずに変化を正しくできるようになったところでキリをつけ、学校へ。

 学校はとても綺麗で水分補給もできるところがあったり、先生がお菓子を持ってきてくれたりと、4時間という長丁場の授業を少しでも楽しんで、そしてドイツ語に耳を慣れさせてくれる工夫を惜しみなくしてくれる。そのおかげが、ここ数日で先生の言っていることが何となく理解できるようになってきた。ドイツという異国に来るということは、その土地の言語に耳を慣れさせ、それを実践できるということだ。決して日本ではできないことだと思う。だからこそ、緊張して話さないのはもったいないと感じる。

 授業はいつも通り楽しく終えることができ、今日はカイザースヴェーアトへ。クレメンスプラッツという駅で降りて街中を歩く。高級住宅街らしく、とある家には日本のウイスキーである知多などがずらりと並んでいた。平日ということもあるだろうが、人のいない感じが心地いい。ところどころに開いている本屋は日本と違って本を魅せて、読書は楽しいよというような感じが前面に現れていた。多くの本を揃えている本屋か、少ないながらも個性を見れる本屋か。日独の本屋、そして本の捉え方の違いを少し感じた。また、街の広場のようなところにはブックシェルフがあった。そこから一冊本を持っていく代わりに、一冊そこに入れて、街で本を循環させる仕組みだ。ブックオフなども日本にはあるが、こうした気軽に本に触れられる機会が街中にあるのは読書へのハードルを下げてくれるんだろうなと思った。

 さて、カイザースヴェーアトは戦時下の建物だ。先日からの雪もあってどこか悲しげな様子を感じたが、しっかりその役目を見てとることができ、改めて日本のような保存とは違う歴史の捉え方に勉強させられた。

 見学を終えた後は、現地のビールだ。Füchschenという、狐のマークが描かれたビールを飲んだ。これがとても香りが良くて美味しい。日本のような炭酸はなく、味わうビールだ。ザ・酒場というようなバルで2.5杯分のみ、今日の予定は終了した。

 その後は帰り道でもあったので、この前にも行ったBilkへ。買い物をして帰ってきた。その頃には酒を抜けていたのでまたビールを飲もうと思ったら、買っていたのがノンアルコールビールだった。しかし味は想像以上に普通にビールだ。美味しく飲んで今日は寝ることにした。

 なかなか書く時間がなくて日が経ってしまっているが、こうして書いているとどんどんいろんなことが思い起こされる。こんなに刺激がある日々は最近なかった。この時間を大切に、いい経験にしたい。

3月10日ドイツ時間7:10
ようやくドイツのコーヒーを飲めることができて嬉しい朝にて。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?