野生の扇子パタパタおじさんが現れた。

久しぶりに満員電車と遭遇した。

Vシネとか映画とかの撮影は朝早すぎて始発に近い事も多く、満員電車にぶち当たる事があまりなかった気がする。
引退後の方がお目にかかる機会が多い。

電車の種類にもよるのかなー?
三田線の皆さんは荷物をしっかり前に抱えてくれてるから、車内がぎゅうぎゅうでも『キスする!?』くらい近付かなくて済むから有難い🙏
山手線とか、おじさんとキスする距離感で顔も近かった気がする。
随分前の話だけど。

ただ、暑くて扇子パタパタしてるおじさんの隣だと、パタパタしてるおじさんの顔を経由した風が爽やかに届く。
扇子の匂いとおじさんの匂いが混ざった風。
気持ちは全く爽やかになれないから、人が近くにいる時はパタ、くらいがいいかもね。
パタパタだと確実に周りにも風をお届けする事になるよね。

誰かに風を当てられるのがずっと苦手だった。
パタパタ♪くらいの数秒なら気にしないんだけど、数分だともうストレスで息止めちゃうし、でも良かれと思ってしてくれてるから断れずに『涼しいありがとう⸜❤︎⸝‍‬』って言ってきた。

嫌いじゃなくて苦手。
その優しさは嬉しいし有難いんだけど苦手。

人間ってなーんにもせずには仲良くなれない生き物なのかなぁ。
触れなくても、物を与えられなくても、顔が見られるだけで嬉しいし、満員電車で鞄を前に抱えてくれるだけで私は十分『優しい💘』と思うけどなぁ。

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