農協は「ミートレス」とどう向き合うか

ちょっと、はげしいタイトルになってしまいましたが・・・。

機械化や管理の厳格化、そしてコスト削減のための省力化。国内産を如何に消費者に選んでもらえるか、日々、努力されている第一次産業従事者たち。

農協さんも、その中で重要なポジションを維持しています。

そして、「ミートレス」。これを一時のブームと捉えない方がよさそうです。なぜなら、巨大市場の中国が真剣に取り組み始めているから。アメリカ合衆国やヨーロッパは先陣を切っていますが、やはりブームで留まらない勢い。

食料生産が劇的に変わる、その分岐点に入ったとみていい。どうかわるか。もう、大地を必要としない食料生産へと推移するという事。ビルの中で食料生産が始まるという事。消費者のすぐ近くで食料生産ができる時代という事。

地球環境の変化も状況を悪い方向へ導いてしまいます。野辺での生産が難しくなります。そして、感染症は植物動物に限らず、”手を変え品を変え” 広まっていく事でしょう。

この記事では、疑似動物性たんぱく質について書かれていますが、本来の動物性たんぱく質とその餌となる膨大な植物たちも、ビルの中で育成されることとなるでしょう。

その中で、農協さんはどうのように進化していくのでしょう。同時に、組合員さんたちをどのように導いていくのでしょう。どのように形成していくのでしょう。

上記の仮説であれば、過疎地唯一の産業が完全に衰退する要件を満たしているから、過疎地はさらに過疎化が進みます。それのみならず、都市部近郊の機械化しやすい広い土地での生産も、都会のビルでの生産と比べ、管理コストが高くなり、市場での競争に勝てなくなります。

農業従事者のための農業協同組合。昨今は、消費者に重点を置いた活動をされていると思います。これからは、環境の変化とそれに伴う消費者の志向変化にどのように追従していくのかが問われます。

農業協同組合法:農業者の協同組織の発達を促進することにより、農業生産力の増進及び農業者の経済的社会的地位の向上を図り、もつて国民経済の発展に寄与することを目的として制定された法律。

「・・・国民経済の発展に寄与・・・」、この事に重きを置いて、外環境の変化に追従できる組織となって欲しいと願ってやみません。



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