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SHE’Sという宝石

絵本のようなライブだった。
「野音で夜にSHE’Sを聴きたい」と強く思った願いがようやく叶った。夜風が気持ちよかった。グランドピアノの音が優しかった。また来年同じ日が来ると必ずこのライブを思い出すだろう。


私がSHE’Sを聴き出してから4年が経つ。真夜中にYouTubeからたまたま流れてきた曲がWhiteだった。
あまりにも綺麗なメロディで思わず勉強を止めて動画を見た。MVまでもキラキラして見えて、そこから毎日のようにYouTube、Apple MusicでSHE’Sを聴いた。ライブにも行き出したりした。一人でライブに行けるようなったし、一人でも行きたいと思えるライブをするのがSHE’Sだったし、私は前よりなんとなく強くなった気がした。

今までこんなにも長い間ひとつのアーティストを応援したことはなかったが、足繁くライブに通っているのは、毎回違う音や色があるからだ。

このままでいいのかなあ、とか
これから先どうなるのかなあ、とか
周りが羨ましく見えたり、自分がすごく小さな人間に思えたり、生活していると考えることが多すぎる。
けれどSHE’Sのライブに行くと、ホッと一息つけるし、「そっか〜このままでいいか、」「もうちょっと頑張ろうかな」という気持ちになれる。


今回のライブであるBack In Blue。
初めは5月に開催される予定だったが、新型コロナウイルスの影響により2度、延期した。

その延期の中で私は社会人になり、地元の関西を離れた。
早く離れたかった。地元で会いたい友達には離れても会える確信があったし、家族に依存してる自分さえもう十分だった。自律したかった。

でも実際離れると、こんなにも地元が好きだったことがわかった。ご飯を作ってくれてたありがたさ、あったかさがわかった。


一人暮らしをしてひとつだけ良かったことがある。
SHE’Sの音楽がまた違ったように聴こえることだ。
響き方がなんだか寂しい。昔は音楽さえあればよかったけど、今は一人が辛い。
頼るものが音楽しかなかったけど、周りに相談したいと思える友達ができた。
変わらないことは、SHE’Sの曲は自分に寄り添ってくれる、味方をしてくれるということだ。

ありがとう、私の宝物。私の宝石。

p.s.
自分だけのものにしていましたが、SHE’Sを好きな誰かに読んで欲しくて今更出しました

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