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#109 Fujichrome PROVIA 100F ~常用しているフィルム

結局、頼りになるフィルム

 フィルムでずっと写真を撮っていて、いろいろなフィルムを使ってきましたが、やはり、フィルムで最高の絵を出せるのはリバーサルフィルムです。ネガフィルムも、独特の味があって良いのですが、究極の色を求めるなら、リバーサルフィルムに行き着きます。

 中でも、安定性、信頼と伝統に裏打ちされたこのフィルムは使い勝手も安心感も格別です。

とは言え、デメリットもあります。

①とにかくお金がかかる

 まずフィルム代。35ミリ版を購入してきたのですが、値上がりしていて、1本1700円くらいしました。ブローニーフィルムは、5本パックで6000円弱。おいそれと買える値段ではありません。

 更に現像代。お店によりますが、現像代で1500円くらい。データ化も別に同じく1500円くらい。1本処理するのに3000円くらいかかってしまいます。

②時間がかかる

 フィルムのデメリットのひとつとして、撮ったその場で確認できない、というのがあります。現像しないと結果がわからない。楽しみでもありますが。ネガフィルムであれば、お店によっては、1~2時間で現像を仕上げてくれますが、リバーサルフィルムともなるとそうはいかず、早くて10日、場合によっては2~3週間以上かかったり。

③難しい

 デジタルで慣れている人にとっては、フィルム撮影自体がなかなか難しいと思いますが、リバーサルフィルムはさらに難易度が上がります。特に露出の決定には神経を使います。ちゃんと合わせないと、色が出ないし、露出オーバーには特に要注意です。

それでも、代え難い魅力

 上手くハマったときの色は独特の素晴らしい色が出ます。質感描写も素晴らしい。何より、困難を乗り越えて、良い結果に結びついた時の、現像の上がりを見たときの感動は、何物にも代えがたいです。

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筑肥線・駒鳴 Canon EOS7

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西鉄天神大牟田線・井尻~雑餉隈 Zenza Bronica EC

  なかなかフィルムで撮るのも難しくなっていく時代。しかし、裏を返せばフィルム撮影を楽しめる最後のチャンスの時期に来ていると思います。

 今は、中古のフィルムカメラも、物によっては安価で入手できます。ぜひこのラストチャンス、興味ある方はフィルム撮影、そしてリバーサルフィルムにチャレンジして頂きたいです。


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