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秋と言えば、、、

こんにちは!りんてんです。

随分と長く感じた夏も少しずつ鳴りを潜めはじめ、九月に入ってからは、朝晩は気候も涼しくなってきて、今は毎日が過ごしやすい。 

いよいよ秋である。 

食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋、読書の秋。秋は様々な言われ方をするけれど、要するに過ごしやすくて一年で一番物事に打ち込める季節ということではないか。

自分の趣味からいくと、秋は食欲、読書、音楽、散歩の季節で、先週末も昼食をとってから、子どもとのんびりと歩いて図書館に向かった。 

すると、その途中にあるお寺の門の外に「古本祭り」と書かれた看板が出ていたので、興味をそそられて入ってみることにした。 子どもは全く興味を示さなかったが、無理矢理連いて来てもらった。

参道の両脇には、小学校の運動会で使うような白いテントが出ていて、その下に本棚が並べられて古本が売られていた。 

白いテントの間から焦げ茶色をした本堂が顔をのぞかせていたのだけれど、何だか昔ながらの縁日みたいな感じがして、すごくほっとする雰囲気だった。 

売り手は近所の古本屋さんで、いくつかの店が出店しておりその店ごとに値段設定が違っていてそれを確かめて回るだけでも面白かった。 

本の種類も多様で小説、専門書、旅行書、児童書などなど、挙げ句の果てには大学や自治体の史料のような、一体誰が買うんだろうというような代物(ちなみに覚えているのは『奈良女子大学百年史』)まであってそれも面白かった。 

とりあえず各棚の文庫棚を漁って、中上健次の『枯木灘』、吉川英治の『江戸城心中』、中里恒子の『時雨の記』を買うことにした。 

久しぶりに満足のいく買い物をして、さらにご機嫌になって色々なテントを冷やかしているとある本棚で『ぼくの下町ぶらぶら日記』なる本を見つけた。 (この時点で子どもはもう飽きている)

やたらと食指の動くタイトルである。 

それで少し立ち読みをしてみたのだけれど、どうやら滝田ゆうという漫画家さんの本で、あんまり文章はうまくなかった。 

ただ、所々に挿し絵が入っていて、文章のうまくなさがそれと見事にマッチしていて不思議と引き付けられてしまった。世に言う下手ウマというやつだ。 

それで、その本も買おうと思って値札を見てみたのだけれど、定価が千二百円なのに売値が千円で、何となく買ったら負けになりそうな気がして買うのをやめてしまった。 

そうこうしているうちに30分ほどが経過してしまい、そろそろ図書館に行こうと出口に足を向けた。(子どもはもう怒っている)

リフレッシュをすることに昔からやや苦手意識があったが、この日みたいに、本と本好きな人に囲まれている時間も悪くないと思った。
頭が結構スッキリしたためか、今週が割と精力的に活動出来ていることに気付いたという話。

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